あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

フィクションのようなノンフィクション

2006年04月12日 21時37分14秒 | D100
昨日は湿っぽい話をしてしまいました。

今さっき、妻の母を連れて夜桜を見に行ってきました。
昨日一昨日のブログに登場した桜です。それぞれとても特徴のある桜で美しいです。この2本は数十メートル離れてます。

きょうの話は数年前の話なんだけど、とても印象に残っている話なんです。
ぼくの叔母の友人の話です。個人が限定できない程度に書きます。

その女性は学校を卒業して某有名企業に就職した。
就職してまもなく社内恋愛して寿退社し、その後は専業主婦となった。
数十年の結婚生活はご主人の単身赴任が多く、実質母子家庭だった。
そのご主人は単身赴任先で不倫。
離婚を迫られたけど彼女は離婚しなかった。
お子さんが結婚するまで離婚をしたくなかったのかもしれない。

五十歳のとき彼女は普段はしない懸賞に応募した。
理由は彼女が大好きなあるピアニストのコンサートチケットが1等賞だったから。

そして見事1等賞を当てて旅券とコンサートチケットを手にしてしまった。
そのコンサートの場所はパリ。
彼女にとっては初めての外国だった。

初めてのパリでパリの魅力にとりつかれた彼女は、その国の人と言葉を交わしたいという気持ちになり帰国してからフランス語を学び始めた。
彼女の目標は3年後自分の言葉でパリを旅することだった。

3年後、彼女はもう一度パリを訪れた。
一人旅で心細くて、初老のご婦人にフランス語で道を尋ねた。
そのご婦人は友人夫婦とパリに来ていたそうで、皆で親切に案内してもらった。そのご夫婦は偶然ご婦人のところに遊びに来ていた北欧の国の方で、奥様はフランス語を話し、ご主人はドイツ語だけ話せた。

お礼の手紙を出したいとそのご婦人の住所とお名前を聞いた。

彼女は日本に帰ってお礼の手紙を書いた。
数年間、そのご婦人とそのときいっしょだったご夫婦との手紙の交換が続いた。

数年後、そのご夫婦の奥様がお亡くなりになったが、残った彼との手紙の交換が続いた。そして彼は彼女に恋をしてしまった。

数年後彼女は彼にプロポーズされた。
そのとき既に彼女は60歳を越え、彼は70をゆうに越えていた。
彼女はずっと別居のご主人との離婚を決意し、その彼との結婚を選んだ。
そして北欧の地へ飛び立った。
今、彼女は幸せに暮らしている。



嘘のような本当の話です。人生なにがあるかわからないですね。
大事なのは誠意と強い愛かな・・

きょうの写真はさきほどばあちゃんを連れて見た桜。
年寄はさっさと見てさっさと帰りたがる。ほんの数枚写したうちの1枚。

あまりに近所の桜なので、有難味にかけるのだろう。D100
コメント (18)
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