夜な夜なシネマ

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今年観た映画50音順〈ま行〉

2022年12月30日 | 映画(ま行)
《ま》
『マン・フロム・トロント』(原題:Man from Toronto)
2022年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
ヴァージニア州ヨークタウンのフィットネスジムに勤めるテディは、
ろくでもないアイデアばかり出してオーナーから解雇される。
ちょうどその日は愛する妻ロリの誕生日。
クビになったことを言えないまま、ロリの誕生日を祝うべくオナンコックのロッジに到着。
ところが、インク切れのプリンターで予約書を印刷したせいで、ロッジの番号を間違う。
ロリを車の中で待たせて、まずはテディひとりでロッジへ。
シャンパンや花束を用意するはずが、そこで待っていたのは明らかにヤバイ筋の男たちで、
目の前には彼らによって天井から吊り下げられた男性が。
どうやらなかなか吐かない男性を吐かせるために雇われたのが伝説の暗殺者“マン・フロム・トロント”で、
テディはそいつと間違われたらしく、その場はなんとか脱出したものの、FBIから協力を要請され……。
テディ役にケヴィン・ハート、マン・フロム・トロント役にウディ・ハレルソン
血も涙もない冷酷無比な暗殺者だけど、利用価値がある間はテディを殺そうとしません。
そうこうしているうちにふたりはこれ以上ないコンビになります。
怖すぎるウディ・ハレルソンに何度も笑わされました。
ま、いちばん怖かったのはマン・フロム・トロントのハンドラー、デボラ役のエレン・バーキンですが。
あ、山下智久も“マン・フロム・トーキョー”役で出演しています。
山Pがトロントに瞬殺されるところをご覧ください。
 
《み》
『ミー・タイム』(原題:Me Time)
2022年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
親友同士のソニー(ケヴィン・ハート)とハック(マーク・ウォールバーグ)。
若い頃は常に共に過ごしてきたが、ソニーが結婚してから会う機会が激減。
ソニーの妻マヤ(レジーナ・ホール)は有名な建築家で多忙なため、
ソニーが専業主夫となって家事育児をすべておこなっているのだ。
“Me Time”(=ひとり時間)が一切ないソニーを気遣うマヤは、
休暇を取って子どもたちと実家に行くからその間ひとりで自由に過ごすようにソニーに言う。
いざひとりになってもどう過ごせばよいかわからないソニーのもとへ、
ハックから44歳の誕生日を一緒に祝ってほしいと連絡があり……。
想像していなかったほど下品でドン引き。でもまぁまぁ笑えるし、ハッピーエンディング。
ソウルミュージシャンのシールも本人役で特別出演。
学芸会のオーディションで“ハレルヤ”を歌った少年は誰ですか。超上手いんですけど。
本作でいちばん気になったのはそれだったりします。(^^;
 
《む》
『ムンナー・マイケル』(原題:Munna Michael)
2017年のインド作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
マイケル・ジャクソンを敬愛するベテランの男性バックダンサーは、
年齢を理由に解雇されたその日、ゴミ置き場で赤ん坊を見つけて連れ帰り、
「坊や」の意であるムンナーと名付ける。
幼少期からダンスに明け暮れたムンナーは、仲間と共にナイトクラブを巡り、
自信ありげなダンサー相手に挑発してダンスバトルに持ち込み、常に圧勝。
その掛け金で稼いでいたが、ある日の相手がたまたまヤクザの手下だった。
ダンス上手い、喧嘩強く、手下たちはムンナーにボコボコにされる。
翌日、ヤクザのボス・マヘンドラはムンナーを呼びつけると、
30日間で自分を踊れるようにしてほしいと言う。
美人ダンサーのドリーに想いを寄せるマヘンドラは、自分も踊れるようになって恋を成就させたいらしく……。
なぜこれを公開しなかったのかと思うほど面白かった。
ムンナーがドリーと恋に落ちて事がややこしくなるのは予想どおりだけど、
最近「踊らないボリウッド」が増えるなか、踊りメインは嬉しいじゃあないか。
ムンナー役のタイガー・シュロフ、タイプじゃないはずが凄く格好良く見えてくる。
ドリー役のニッディ・アゲルワール、美人!
マハンドラ役のナワーズッディーン・シッディーキー、気の毒で笑った。
しかしヤクザが兄弟の契りを交わすとき、手のひらを切って握り合うのって世界共通?
 
《め》
『メインストリーム』(原題:Main Stream)
2021年のアメリカ作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
監督はフランシス・フォード・コッポラの孫娘ジア・コッポラ。
自作の映像をYouTubeにアップしている女性フランキーは、
街で見かけた男性リンクを撮影したところ、再生回数がどんどん伸びる。
リンクにカリスマ性を感じて彼をスカウト。
また、バイト先の同僚ジェイクも巻き込んで動画制作を始める。
ジェイクが考えたシナリオでリンクが演じ、フランキーが編集。
リンクはたちまち人気YouTuberとなるのだが……。
リンク役のアンドリュー・ガーフィールドって、私にとってはちょっとビミョー。
これでそんな人気者になれるだろうかと思ってしまいます。
スマホ嫌いで弱者の味方、若者の代弁者風だった彼が、実は金持ちの問題児。
いったん人気YouTuberになると、「いいね」がなければ生きていけない。
自分の言葉で傷つけて自殺者を出そうとも気にしない。
何が大事なのかわからなくなってしまいそう。
 
《も》
『モロッコ、彼女たちの朝』(原題:Adam)
2019年のモロッコ/フランス/ベルギー作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
カサブランカのメディナ(旧市街)で仕事を求めてさまよい歩く妊婦サミア。
住み込みで雇ってくれるところを探して1軒1軒、扉を叩いて回っている。
大きなお腹の素性の知れない彼女を雇うところなど当然ない。
疲れ果てて腰を下ろしたのは、小さなパン屋を営むまだ若い未亡人アブラの家の斜向かい。
店舗を併設した自宅で幼い娘ワルダを育てながら奮闘するアブラは、
ひと晩中動こうとしないサミアを見かねて数日の約束で泊めることに。
パン作りを手伝おうとするサミアをアブラは冷ややかな目で見つめるが、
意外や意外、サミアの作ったパンは美味しくて……。
イスラーム社会では未婚の妊婦がタブー視されるとか。
アブラもサミアを家に入れたはいいけれど、ご近所さんの目が気になります。
まぁこのふたりが揃いもそろって愛想のないご婦人なんですよ。
サミアは「迷惑はかけないから」と言うけれど、家に来られた時点で迷惑ですからね。
で、居着いたサミアは無礼な人ではないけれど、アブラとどっちもどっちの愛想のなさ。
そんな中にあって、娘のワルダの可愛いことといったら。
アブラとサミアの間の緊張が解けていく様子がよかった。

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