夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ブルーピリオド』〈試写会〉(付:2回目の『キングダム 大将軍の帰還』)

2024年07月24日 | 映画(は行)
『ブルーピリオド』
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦,高橋文哉,板垣李光人,桜田ひより,中島セナ,秋谷郁甫,兵頭功海,
   三浦誠己,やす(ずん),石田ひかり,江口のりこ,薬師丸ひろ子他
 
8月9日公開の本作。試写会に行く機会を友人から貰い、いそいそとTOHOシネマズ伊丹へ。
封切り前につき、舞台挨拶などはないから、通常の映画のように普通に予告編があって、
普通に観て、普通に帰る。それでも私にとっては久しぶりの試写会参加です。ウキウキ。
 
原作は2017年から『月刊アフタヌーン』に連載中の山口つばさの同名漫画。
鑑賞後に知ったことですが、主演の眞栄田郷敦は実際に東京芸術大学の受験経験があるのですね。
プロのサックス奏者を目指していたとは知りませんでした。落ちたおかげで今の彼がいる。
 
喫煙も夜遊びも当たり前の悪友たちとつきあい、見た目も茶髪にピアスの高校2年生。
なのに常に学年でトップクラスの成績を取ってみせる優等生・矢口八虎(やとら)(眞栄田郷敦)。
どの生徒とも分け隔てなく接する人気者だが、実は何も打ち込めるものがない。
 
そんなある日、美術室で見た1枚の絵に衝撃を受ける。
それは1学年上の美術部員・森まる(桜田ひより)が祈りをテーマに描いた絵。
ちょうど美術教師の佐伯昌子(薬師丸ひろ子)から「好きな風景」の課題を与えられていたときで、
今まではスルーしていたが、まるの絵を見たことにより、自分も絵を描きたいと思う。
 
オールで遊んだ夜明けの渋谷、ビルとその間に見える空をすべて青い絵の具で描く。
それが思いのほか同級生らの心を掴んだと知ると、なぜか八虎の目から涙がこぼれ、
絵を描きたいという気持ちがさらに強く湧き上がる。
 
八虎の家庭の収入では私立の美大に入ることは許されず、国立の東京芸大を目指すしかない。
八虎は猛然と絵の勉強を始めるのだが……。
 
同学年の性同一性障害の生徒で、絵を描くのが大好きな美術部員・鮎川龍二役に高橋文哉
彼は「心は乙女」をカミングアウトしていて、化粧にスカートで登校します。
龍二のことを笑い、変人扱いする男子も多いけど、まったく意に介さない。
八虎は龍二に心の中で一目置いているものの、口に出しては到底言えません。
龍二のほうは誰にでも合わせる八虎の気持ちを見透かしていて、
最初は急に絵を描きはじめた八虎に冷たいけれど、やがてお互い心を通わせるようになります。
 
板垣李光人が演じる超優等生の高橋世田介は一方的に八虎にライバル心を燃やしています。
八虎に面と向かって嫌いだと言う。その理由を聞けばそりゃそうだとも思う。
イケメンで勉強も運動もできて、なのになんでこっちに来るのか。絵まで上手いと許せないわけで。
 
八虎の両親役にずんのやすと石田ひかり
石田ひかりがこんな年齢の男子の母親を演じるとは、若かりし頃の彼女を思い返して懐かしい。
美大専門の予備校で油画の指導を担当する講師・大葉真由役には安定の江口のりこ
言うまでもなく、さすが。
 
絵心のない私に絵の話はできませんが、美大や芸大の入試のことも知れて面白いし、
なにより男女ともにカワイイ子がいっぱいの青春映画は無条件に楽しめます。よかった。
 
ところで本作鑑賞後、また『キングダム 大将軍の帰還』を観たのです。
試写会に一緒に行った姐さんは前日までに第3作までご覧になっていて、
ならばついでに第4作も観ましょうよということになり、姐さんは人生初の映画ハシゴでした。
上映終了は23:30。姐さんはJR伊丹発23:50の電車に乗れば高槻まで帰れるはず。だけど。
私が車で軍行橋を渡った辺りで電話が鳴り、停車して何事かとかけ直したら、
「電車止まってて、0:10まで来ぃひんのやて」。えーーーっっっ。
致し方なくUターンしてJR伊丹へ戻り、姐さんを高槻までお送りしました。
私が家に帰り着いたのは1時でした~。(^^;

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『キングダム 大将軍の帰還』 | トップ |   

映画(は行)」カテゴリの最新記事