『THE BATMAN ザ・バットマン』(原題:The Batman)
監督:マット・リーヴス
出演:ロバート・パティンソン,ゾーイ・クラヴィッツ,ポール・ダノ,ジェフリー・ライト,
ジョン・タートゥーロ,ピーター・サースガード,アンディ・サーキス,コリン・ファレル他
公開初日だった先週金曜日に109シネマズ箕面にて。
私の終業時間は17:15。本作の上映開始は17:30で、これはいくらなんでも無理な時間。
でも、109シネマズなら予告編は約10分あるから(ちなみにTOHOシネマズは余裕で15分あり)、
17:40までに着ければ本編開始に間に合う。
ならば全然オッケーやなと職場を出たのですが、何なん、中環のこの混みよう(泣)。
どないもこないもないわと迂回してようようたどり着き、入庫時刻は17:42。
冒頭数分見そびれてガックリしたけれど、特に問題はなく。
そして、より前向きに考えるとすれば、17:30上映開始で20:40終了の本作は、
普通に間に合って観た場合、駐車料金がかかります。
17:42入庫になったおかげで3時間以内に出庫することができました(笑)。
さて、そんなわけで最初の数分を見そびれた本作ですが、めっちゃ面白かった。
“バットマン”にはまったく思い入れがないにもかかわらず。
バットマン全然知らんねんという人でも楽しめるのではないかと思います。
楽しめますけど、暗いですよ。マジで。バットマン一度も笑わんし。
ブルース・ウェインは幼い頃に目の前で資産家の両親を殺された。
以来、両親の忠実な執事だったアルフレッドに育てられ、大人になった。
一方では腐敗したゴッサムシティから悪を一掃すべく、
“バットマン”として自警活動に当たっている。そのことを知っているのはアルフレッドのみ。
ある日、ゴッサム市長ミッチェルが何者かに殺される。
ゴッサムシティ警察の刑事ジェームズ・ゴードンはバットマンに協力を要請。
どこの誰かもわからないマスク野郎に捜査への協力を求めるなんてと、
ゴッサム市警署長サベージはえらく怒るが、やがてそのサベージも殺される。
リドラーと名乗る犯人は、両者の死体にバットマン宛ての手紙を持たせていた。
権力者が立て続けに惨殺され、その繋がりを調べるバットマンとゴードン。
バットマンは事情を知っているとおぼしき“ペンギン”に接触するため、
そこで知り合った店員セリーナ・カイルが実は“キャットウーマン”であることを知り……。
何がいちばん驚いたって、ペンギン役のコリン・ファレルの特殊メイク。
エンドロールに彼の名前があり、「えっ、どこに出てたん?」と目が点に。
最初の数分間を見逃しているから、その間に出演していたのかと思いました。
そうしたらなんとペンギン役が彼で、まるでマーロン・ブランドでした。
老けメイクが嫌いな私ですが、これはメイクだとは気づかず。
また、嬉しかったのはアルフレッドをアンディ・サーキスが演じていること。
すっかりモーションキャプチャーの人になっているから、
こうしてフツーの役者として素顔が見られるのが嬉しいんです。
とことん暗いバットマン=ブルース・ウェイン役のロバート・パティンソンには、
『トワイライト 初恋』(2008)の頃の美しさはなく、ちょっと汚いぐらい。
髪の毛もハゲそうなタイプのようで危うい(笑)。でも役者としては今のほうが断然良し。
リドラー役のポール・ダノは完全にイッちゃっていて怖い。
いくらお金があっても、両親を殺された理由もわからないまま生きてきたブルース。
心に明かりは灯らない彼の苦悩が感じられてすごくよかった。
いろんな人がバットマンを演じてきましたが、個人的にはこのバットマンが好き。
3時間、どこも睡魔に襲われるところはありません。