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『クローゼット』

2021年01月17日 | 映画(か行)
『クローゼット』(英題:The Closet)
監督:キム・グァンビン
出演:ハ・ジョンウ,キム・ナムギル,ホ・ユル,キム・シア,
   シン・ヒョンビン,キム・スジン,パク・ソンウン,パク・チア他
 
ポスター写真を観るかぎりは、ちょっとシリアスなバディものに見えました。
韓国で大ヒットという文字もあったから、
それ以上は何も考えずに仕事帰りにシネマート心斎橋へ。
わざわざ車を飛ばして行ったのに、始まって30秒で観に来たことをめっちゃ後悔。
何よこれ、がっつりホラーやんかいさ。涙目になりました。
 
建築家サンウォンは、妻子を乗せて自分が運転する車で交通事故に遭い、
最愛の妻スンヒを失う。以来、一人娘イナはふさぎ込んだまま。
イナにとって良い環境が必要だと、郊外の大きな家へ引っ越す。
 
最初は笑顔を見せなかったイナだが、ある日を境に急に明るくなる。
この家が気に入った様子で、ほっとするサンウォン。
 
ところが、スンヒを亡くしてから専念できずにいた仕事に戻るべく、
イナのためにシッターを雇うと、イナが激しい怒りを見せる。
そしてその日、家にいたはずのイナが忽然と姿を消してしまう。
 
何の手かがりもなく1カ月が経った頃、
ギョンフンと名乗る怪しげな男がサンウォンを訪ねてくる。
彼は霊媒師らしく、イナは悪霊に連れ去られたと言うのだが……。
 
観に来たことを後悔したのは、最初のお祓いのシーンがあまりに怖かったから。
女性霊媒師がクローゼットを開けると、そこにいた悪霊が取り憑いて、
霊媒師は自ら包丁で首を掻き切って死ぬんです。ぎょえ~。
その霊媒師がギョンフンの母親だということなんですけど。
 
クローゼットの中に何が隠れているのかなんて想像したくない。
怖くてたまらんから直視できず。
最初から最後まで家の中のシーンはほとんど薄目状態で観ました。
 
でも、韓国作品らしくユーモアもあります。
イナ以外にも行方不明になった子どもたちに隠された謎。
クローゼットの中に引きずり込むのは誰なのか。
 
もしかしたらこのほうが幸せかもしれないと思える子どもたちを思うと切ない。
怖いけど、面白い作品であることは確かです。

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