夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『言えない秘密』

2024年07月13日 | 映画(あ行)
『言えない秘密』
監督:河合勇人
出演:京本大我,古川琴音,横田真悠,三浦りょう太,坂口涼太郎,皆川猿時,西田尚美,尾美としのり他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『クワイエット・プレイス:DAY 1』とハシゴ。
 
2007年の台湾作品のリメイクだそうですが、私としたことが、観とらんじゃあないか(泣)。
ヒロインを演じたのが『海洋天堂』(2010)や『鵞鳥湖の夜』(2019)のグイ・ルンメイと知り、
観たくて仕方なくなっています。でも配信で観るのは無理みたい。TSUTAYA DISCASならあるかしら。
 
で、リメイクしたのは“かぐや様は告らせたい”シリーズの河合勇人監督。
どうでもいいっちゃいいことなのですけれど、かねてから似ていると言われている古川琴音岸井ゆきの
古川琴音が演じるヒロイン役の名前を「ゆきの」にされるとややこしいがな。(^^;
 
音大のピアノ科の学生・樋口湊人(京本大我)は将来を嘱望されて音楽留学していた。
このたび帰国して復学したが、実は留学先で心折れる出来事があり、もうピアノをやめる決意をしている。
 
それを誰にも言えないでいたある日、取り壊しが決まっている旧講義棟からピアノの音が聞こえてくる。
初めて耳にするメロディに惹かれて弾き手を探すと、見知らぬ女性の姿が。
 
名前を教えてくれるまでに相当な時間を要した彼女は内藤雪乃(古川琴音)。
もうピアノは弾かないつもりでいたのに、彼女のピアノに癒やされて、連弾などもするように。
どんどん惹かれ合うふたりだったが……。
 
同じく音大のピアノ科が出てきた『サイレントラブ』と比べると嫌悪度は低いけど、
泣けっ!と言われているかのようでちょっとゲンナリ。
 
湊人の同級生たちもやかましすぎる。おまえら黙っとれと思ってしまいました。
湊人の父親役の尾美としのりは落ち着いていてよかった。
雪乃の母親役の西田尚美がドアの隙間から覗かせる顔はちょっとホラーでした(笑)。
あら、このふたりは『土を喰らう十二ヵ月』(2022)に夫婦役で出ていましたね。
 
文句を言いつつも、ラストのトイピアノのくだりではちょっと涙が。
結局泣いとるんかい。(^O^;
 
ウィキを読むと、オリジナルとは若干異なる部分もありそうなので、
なんとかしてオリジナルを観たいです。

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『クワイエット・プレイス:DAY 1』

2024年07月13日 | 映画(か行)
『クワイエット・プレイス:DAY 1』(原題:A Quiet Place: Day One)
監督:マイケル・サルノスキ
出演:ルピタ・ニョンゴ,ジョセフ・クイン,アレックス・ウルフ,ジャイモン・フンスー他
 
109シネマズ箕面にて。
 
通常版でじゅうぶんなところ、この日もう1本観たかったがために、
通常版より早い時間から上映のIMAX版を鑑賞することに。
ブツ(野球のチケットと本)の引き渡しのためにIMAX版につきあわせた兄さん、すみません。
兄さんは通常版をご覧になる予定だったのに、それじゃ引き渡しがでけんからと、
鑑賞料金が400円高いIMAX版におつきあいさせてしまいました。(^^;
 
大ヒットを飛ばした“クワイエット・プレイス”シリーズの第3作。
第1作と第2作で監督と主演を務めたジョン・クラシンスキーはプロデュースに回り、
その妻役であり実生活でも妻であるエミリー・ブラントも今回は出演なし。
第1作より前の、謎の地球外生命体が襲来した1日目という設定になっています。
 
主演のルピタ・ニョンゴといえばすぐに思い出されるのは『アス』(2019)。
『アス』といえばジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』(2017)。
ホラーにはさほど馴染みがなかったクラシンスキーは、シリーズ第1作を撮るに当たり、
その『ゲット・アウト』や『ドント・ブリーズ』(2016)を参考にしたと公言しています。
こうしてなんだか各作品が繋がっているように見えます。
 
末期癌ホスピスに入院中の女性サムは、人生に投げやりな態度を見せている。
ホスピスのスタッフで友人のルーベンからたまには出かけようと誘われ、
渋々ながらもほかの患者たちと共にグループ遠足に参加、マンハッタンに到着。
しかし気休めのマリオネットショーなど観たところで心は晴れずにいると、
ルーベンが慌てた様子で患者たちを集め、ただちにホスピスに帰るべくバスに乗り込ませる。
 
まもなくして隕石のようなものが空から落下してきたと思ったら、
恐ろしげな地球外生命体が次から次へとやってきて人々に襲いかかる。
 
地球外生命体は泳げないことがわかっているらしく、政府は船を出すことを決定。
皆が乗船しようと港に向かうなか、サムだけは猫のフロドと一緒に逆方向へと向かう。
 
その途中、エリックという男性と遭遇。
港へ向かうように教えても、怯えているエリックはついてくる。
致し方なくサムはエリックを実家へと連れてゆくのだが……。
 
シリーズでこの第3作を初めて観る方もすぐにおわかりになるかと思いますが、
地球外生命体は目が見えません。耳はめちゃくちゃ良くて物音に即座に反応します。
音を立てたらたちまち奴らがやってきて、見るも無惨に殺されてしまう。
 
毎度そうなんですが、ツッコミどころは満載。
ルーベンは気の毒にも序盤でお陀仏の憂き目に遭うけれど、
そんな必死に音を止めに行こうとせんでも、放っておいてその場から離れればよくないですか(笑)。
 
音を立てずにひたすら逃げるだけの映画です。
それでもそれなりにドキドキできるし、サムが最期にしたかったことは泣けてくる。
頼りないはずのエリックがサムのために命がけで薬を入手しに行くのもいいし、
フロドにいささか振り回されている感はあるけれど、この猫の名演技には惚れ惚れします。
 
エリック役のジョセフ・クイン、よかったです。
名前を聞いても私は知らない俳優でしたが、『オーヴァーロード』 (2018)などにも出演している様子。
ジャイモン・フンスーの役は、彼じゃなくてもいいんじゃないのというほどインパクト小。
もっと逃走劇に絡むかと思っていたから拍子抜け。別にええけど。
 
なんぼでも続編を作れそうなシリーズです。

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