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ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

キンシャサのコカコーラ

2008-07-10 10:17:40 | コンゴ(M&S)
物価の上昇が止まらない。

理由の一つは世界的な食糧不足による食糧価格の高騰。
もう一つの理由は原油価格の高騰。
このダブルパンチは、ここキンシャサにおいても人々の生活に大きなインパクトを与えている。

先日キンシャサに来たIMFミッションの発表によると、キンシャサのインフレ率は、2007年の1年間では11-12%だったものが、2008年は4月末までで既に14%を記録し、年間では24%程度になる見通し。

以前紹介したご当地ビールのスコールやプリムスの値段も、ほんのちょっと前には店頭価格500コンゴフランだったのがいまや700フランである。
かつてのモブツ政権時代には、人々の不満を抑えるために特定の生活必需品の価格が統制され、ビールの値段も一定とされていたようだが、変動為替を含む経済の自由化政策を採用するカビラ政権では、それも”今は昔”である。

しかし、値段が変わらないものもある。
コカコーラ、ファンタオレンジ、スプライトがそうだ。これらのソフトドリンクは、少なくとも私がキンシャサでの生活を始めてから2年以上200コンゴフラン(40円くらい)のままである(なんでだろう?謎である。)。


キンシャサのコカコーラの味は、日本のものよりも、甘くて、炭酸がゆるいような気がする。
炭酸がゆるい理由として、(1)王冠をきっちり強めにはめる技術がないからだという説、(2)暑いキンシャサではコーラを凍らせるほど冷たく冷やすので炭酸が強いと中身が噴き出してしまうからあえて弱くしているという説、(3)単純にコンゴ人がこういう味が好きだからという説、の3つがありえると思うが、その真偽は不明である。

私としては(2)の説が正しいのではないかと考えているが、ボトル毎の液面ですら一定にできない様子(下の写真)を見ると、(1)の説もあながち的外れではないかもしれない。

ここまで揃っていないとむしろ微笑ましい。自分が子供であれば兄弟とどれを飲むかで喧嘩してしまうだろう。


ここにはダイエット・コークは輸入品しかない(約200円。国産コーラのなんと5倍!)。そもそも栄養不足のコンゴ人にわざわざダイエット・コークを飲む理由は存在しない。

むしろ、蜂蜜を原料とするMALTINAという名前の甘ったるい栄養飲料が人気だ。これは一度試しに飲んでみたが、不味くてすべて飲み切れなかった。日本のどの清涼飲料水にも似ていない、独特な飲み物だ。


レストランでビールを飲まない時は、以前はトニックウォーターを頼んでいたのだが、最近なんとなくコーラを頼むことが多くなった。
この気の抜けたようなゆるい炭酸も、慣れてくるとなんだかそれなりにおいしく感じるから不思議だ。(M)
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