ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

サッカーラを歩く

2008-01-09 07:44:35 | エジプト旅行
ルクソール以南の遺跡ツアーを終え、カイロに戻った。

スーダンの首都ハルトゥムから北上してくるとき、飛行機はナイル川をなぞるように飛んでいたので、すでに空からいくつかのピラミッドは見ていたけど、エジプトまで来てピラミッドを訪れないでは帰れないだろうということで、お言葉に甘えてA氏自らの運転で、案内をしていただきました。

まずはカイロの南西に30kmにあるサッカーラへ。ここではおまわりさんも駱駝に乗って警備中。


ここのジォセル王の階段ピラミッドはエジプト・ピラミッドの基本形となった最古のもの。もっと初期の王墓はただの長方形だったのを、この王様のときから長方形を重ねてみた、ということらしい。その後、辺が滑らかになったり、より洗練されてきてギザの三大ピラミッドのような形になった。


サッカーラで見るべきものは地上のピラミッドだけではない。まわりには古王国時代(B.C.2650~2100くらい?)の墳墓群がザクザクある。ここで発掘された多くのものが、カイロの考古学博物館で見ることができる。公開している墳墓のいくつかに入るが、これまたすばらしいたくさん壁画が残っていた。

天井一面星ばかりの部屋
盆踊りのような格好で踊る人々
船に乗って魚を獲る人々
王への様々な献上品を運ぶ人々
紐で縛られて王に献上される牛
魚を飲み込む鰐
鰐の頭に食いつく河馬、などなど。

赤、青、緑、黄色、紺で驚くほど見事な彩色が施された跡が残っている。しかも先日見たルクソールの時代より、さらに1千年はさかのぼった時代のもの。信じられない。撮影は禁止なので、またまた画像なし。すみません。

とにかく一回でまわりきれる量ではない。サッカーラは5回目というA夫妻によれば、ここは毎回発見がある、とのこと。未公開・未発掘の墳墓もまだたくさんあるらしい。

歩いていると砂の上に、遺跡から出た物なのか、ただのごみなのか(たぶんごみだと思うけど)陶器の欠片や大腿骨らしき大きめの白骨が落ちていたりして、こどもたちは大騒ぎ。

ロバ引きのお兄ちゃんが“ノーマネー、ノーマネー“とか言いながら長男を勝手にロバに乗せて、写真を撮れ、と身振りで示す。

タダな訳ないよな~と思いながらも長男が楽しそうなので写真を撮っていると、その辺を勝手に散歩させて一回りし、やっぱりお金を要求された。うそつき~!


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2 コメント

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いーなー (まんみ☆)
2008-01-09 21:21:06
ろばーーーーーー!!いーーーなーーーー!!まんみものりたい・・・・。あと、サソリとか、フンコロガシとかも見たんだ~。いーなーまんみも見たい・・・
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コメントありがとう (しろみ)
2008-01-10 02:09:24
まんみちゃんに向いてると思うよ~砂漠ツアー。さそりは本当に見つけるとは思ってなかったんで、びっくりでした。ろばはね、町にもいっぱいいて、働いてましたよ。
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