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なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

理由 (新潮文庫版) - 宮部みゆき

2006年02月02日 | ◎ざっくりモノモノ感想
これも、なにげに宮部みゆきって
読んでこなかったな~と思ったので
手始めにということで買いました。
手始めに読むような内容じゃないということは
あとから知りましたが。
いいんです。宮部みゆきだって
メトロイドからゲームを始めたんですから。

いや面白かったです。
オイラは本はある程度読みつつも
読書は得意なほうではないと思っていて、
途中で疲れちゃう作品も多いのですが、
この作品は最後まで、まったくよどみなく
読み進める事が出来ました。
一般的評価としては逆のケースが多いらしいですけどね。
オイラがすんなり受け入れられたのは
自分がゲーマーであるからなのかなあ、と。
作者もとある本で触れておりましたが、
この小説の構造はすごくゲームっぽいのですよ。

最終目的を明示しつつも
その謎を解決するための"アイテム"は
広大で複雑に入り組んだフィールドの
あちこちに散らばっており、
その"アイテム"となる要素をかき集めては
それまで足を踏み入れられなかったエリアに
乗り出していく・・・
具体的なタイトルで言うと『ゼルダ』や、
やはり『メトロイド』を遊んでいる時の
感覚に近いです。
著者も両シリーズの熱狂的なファンらしいですし、
多分狙ってやってるんじゃないですかねえ。
登場人物の膨大な数と設定の細かさは
『幻想水滸伝』に触発されたなんて話も
確かあったはず。

上記のゲームにピンと来る人以外にも、
マンガ『風雲児たち』や
ゲームソフト『街』の
話をたどる構造が好きなら
これはもう絶対にオススメできます。
・・・どっちも世間的にはマイナーくさいですけど。

家庭の問題、住宅の問題、情報の問題、
色々書かれておりましたし、
考えさせられる部分も多かったのですが、
こういう深刻な問題すら
手法次第では娯楽小説として
立派に成り立ってしまうのだなあという部分に
オイラは一番感心した次第です。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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小説 (MIC(H))
2006-02-05 14:24:23
古いものとかショートショートなら

結構読んでるんですけどね。

現代の日本が舞台の長編小説は

ほっとんど読まないです。

これからはどうかわかりませんけど。



宮部みゆきは

時代物でも有名なので

徐々に読み込んでいくつもりですね。

ゲーマーとしては

『ブレイブストーリー』も気になります。



『街』との対比ですが、

さすがにおちゃらけ要素はまるでないので

そこだけは用心してください(笑
返信する
買ってみた。 (ひでぽん)
2006-02-04 18:39:14
宮部みゆきさんの作品って

最近何冊か読んでますねぇ~



とはいえ、現代のお話ではなく

江戸ごよみとか堪忍箱などです。



ぅちも小説はあんまり読まないです・・・

読むとしても映画の小説ぐらいでしょうか。



「街」と聞いて、迷うよりも先に

買ってみました
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