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なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

ホモホモ7 完全版 - みなもと太郎

2006年11月08日 | ◎ざっくりモノモノ感想
なんだか最近また『風雲児たち』を読み返したりしてて
みなもと太郎ブームが来ていたので
ふらふらっとつい買っちゃったんですよ。
ちょっと高いんでためらっていたんですけど
(電子書籍版は格安で買えるみたいです)。
そうっとうの古株マンガマニア向けの
カルト作品だそうですが、
中身を読んで納得。
1960年代末の、それも『少年マガジン』に
よくこんなものが載せられたなあ!と思います。

まとめてしまうと
「リアルタッチとギャグタッチの共存」という手法の先がけで、
そのギャグパートも子供の落書きクラスの絵、
マニアックすぎるパロディの応酬、
出てくるリアルキャラの大半が美女(しかも無駄に露出度が高い)、
かなりギリギリの下ネタ、と
枚挙にいとまがありません。
こんなマンガを読んで育ったら
マトモな人間になれるわけないだろ!!!
(知ってるかぎりだと三谷幸喜、庵野秀明、清水ミチコとか・・・
 あ、誉めてます)

正直、ゲラゲラ笑えるかというと
オイラのパロディもとの知識が薄いためか
微妙な感じだったんですけど(どっちかというと脱力系に近いです)、
歴史的意義というものはイヤというほど伝わってきました。
先見の明とか、どうもそういうレベルを超越してます。
ところどころに復刻にあたっての
書き下ろし原稿が混じっているんですが、
そのあたりからも作者の強い愛着を感じます。
「過去作なんか忘れてくれ!」と言っちゃう
クリエイターさんって多いですけど、
これに関しては「今読んでも通用する!」という
強い自負を感じますね。もしくは、愛着かな?
ま、どっちでもいいか。

みなもと太郎先生は50を過ぎた現在も
コミックマーケットで同人誌を売りさばくような
行動力の持ち主ですが(えっちいのもしっかりあるらしい・・)、
「時代が追いつく」っていうのは
こういう人のことを言うんだなあ、なんて思いました。

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