ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

のめりこむ

2006-06-30 06:28:13 | つぶやき
久しぶりに、同期の女性と会った。
彼女は、私より5歳年上で、本社で部長クラスの仕事をしている。

彼女は、3人の子供を生み、育児休職もしっかりとリ、当時では珍しかった女性管理職になった。
彼女を目標にしている女性もいる。
しかし、私にとっては入社したときからの「いいお姉さん」であり、「昔が懐かしいわね」と言える数少ない同僚である。

「最近元気?」いつも彼女は私のことを気に掛けてくれる。
「なんかね、やる気がおきないのよ」
「あら、活動的なあなたがどうしたの?」
「昔みたいに、楽しいって思えることが無くて・・・」

そう、最近の私の悩みである。
若い頃は、飲みに行って、わーと馬鹿騒ぎして「あー、楽しかったね。また飲もうね」と次の飲み会を楽しみに出来た。
ところが、最近は飲みに行くのさえ、面倒である。
何が違うのか?
いつも常に、明日のことと、自分のことが心配なのである。

明日は仕事だから、仕事が出来るようにセーブして飲もう。
今日は、タクシーでちゃんと帰れるように。乗車拒否されないように。お金は5000円残しておいて・・・
年上だから、みんなに迷惑掛けないようにしなくちゃ。
飲みながらも、頭は回っているのである。

気の合うメンバーと飲んでいるときはすごく楽しい。
でも、次の日に「また、盛り上がってのみたい」と思うほどの余韻が残っていない。

旅行でも同じことが言える。
昔は、計画しているときも、遊んでいるときも、そして帰ってきても、何もかもが楽しかった。
でも今は、ワクワク感が減った。
遊ぶ楽しさの裏に、お金のことがよぎったりする。

「何だろうねこういう感じ」
「その気持ちわかるな、仕事が忙しくて、遊んでる時間が無くて、いつも仕事に縛られている気がする」彼女が言う。

仕事もそうだ。今の仕事好きだけど、あまり達成感を感じられない。
今は、自分の仕事より、周りのみんなが上手く仕事が回るように、遠くでみんなの仕事を眺めつつ、与えられた自分の仕事をこなし行く。
「昔、この工場を立ち上げたときの達成感とか、もう感じられないのよね・・・」

「そうね、昔とは違うわね」
「何か、のめりこむものがほしいのよ」
「そうね、会社に行くといい男がいるとか、別に恋愛したいわけではなくて、目の保養にね。本社にもいい男いないしねぇ」
「恋愛にものめりこめないわ」
「40代ってそういう年齢なのかな?」

以外だった。私から見れば、彼女のほうが活動的で、今でも夢中になれるものがあるかと思っていたからだ。
でも、二人の共通点。
仕事が好きで、今は仕事に追いかけられてしまっている。
自分の時間が持てないこと。

「バイトきつかったらやめれば」
そういってくれる人がいたが、意外と負けず嫌いな私。
「辛いから辞める」なんて、絶対しない。
辛くたって、やりこなせるうちはやり続ける。
だから、最後に泣きを見るのかもしれないけど。

「お互い、没頭できる楽しみ見つけましょ」
「うん」

恋愛にでもどっぷりはまりたいけど、最近の人選びは、
「この人は、私に優しい」より
「周りのみんなと上手くやっていける」が重要だったりする。

自分が保守的になっていくことに違和感を感じながら、自分を守るためには仕方がないか。と思う。
松子の「引きこもり生活」にちょっと憧れたりする。
松子が引きこもりに入ったのも、40歳だったな・・・


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