本大好き・音楽大好き

図書館と古本屋さんをipodを連れ合いにして歩くのがほぼ日課

マイケル

2009-06-28 12:27:53 | Weblog

訃報を聞いてから 自分の意志で

   初めて「マイケル」を聴く


聴きながらひたすら部屋の模様替えに精を出す


ワイドショーは全く観ない

したり顔のコメントなんか聞きたくない


何人かの友人から電話


「だいじょうぶ? 残念だったね」


残念?  違うな


このところの 気落ちするような「これでもか」攻撃に

「いやいや まだまだ」と

前向き志向転換に 気持ちがいっぱいで

これじゃ 「これでもか」 のダメ押しじゃんか

という身勝手な理屈の失意

 
 成人式を迎えた頃 ラジオの深夜放送で

 ジャクソンファイブの存在を知ってから

 私にとって「マイケル」の歌声は特別だった

 「スリラー」で大ブレイクしたときには

 いやらしいファン心理が災いしてムカついた

 
それでも音質を変えつつ 深い表現力を増してゆく

歌声に魅了されてやまなかった

 
殆どの曲が好きで「マイベスト」が作れず

未だにipodに入れていない


そういえば息子の洋楽刷り込みの第一歩も

マイケルだったんじゃないかな~

 

  「彼」はようやく自由になったんだよね

  
  我が家のマイケルはフィラリアで僅か3歳で

  猫のジャクソンは20歳を目前に3年前に

  今頃は 名付け親?のマイケルと初対面、してるかな


 あの頃 辛いこと 悔しいこと 随分励ましてもらった

 
   大好きな曲のひとつ 

     「スタート・サムシング」を聴きながら
  

   本当に  ありがとう ありがとう

     
     マイケル・ジャクソン   安らかに

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Mさん

2009-06-12 20:36:00 | Weblog

怒涛のような頭痛と眩暈に苛まれ

新型インフルエンザでは、との恐怖と戦いながら

ここ数日ベッドから離れられずにいた。


今朝、ひさしぶりに目にした新聞に

同じ町内での殺人事件の記事が。


45歳の男が母親と弟を刃物で刺したとのこと。

Mさんという名前に、もしやとの思いで

夕方、散歩を兼ねて出かけてみた。

昨日の事件とは言え、犯人も既に捕まっているのに

周囲には黄色いテープが張られ、警官が立っていた。

Mさんと一度だけ話をしたF公園にも、立ち入り禁止で

入ることが出来ない。

 
******************** 

   その日、些細なことで落ち込んでいた私は

   気分直しの散歩道で、灼熱色の夕焼けに出会い

   身体の奥まで真赤に染まり、昂揚し

   その熱を抱えたまま、ストーカーのように

   沈む夕陽を追いかけて、F公園に辿り着いた。

  
     既に夕日は影も形も無く、我に帰ったおもいで

   座ったベンチの隣にMさんがいた。

   
   特別な話をしたわけじゃない

   薄闇の中でオバサン二人

   私の手にしていた手作りポーチの作り方から

   手芸のことなど。

   
   ただ  

   それじゃ、と立ちあがってから

   「子供さんは?」と聞かれた。

   「ええ。もう孫が二人います」 と答えると

   ウンウンと頷いてくれたので

   「子供さんは?」 と鸚鵡返しをすると

   一瞬、口籠ってためらって

   ウンウンとやはり頷くだけだったので

   道々、聞かなければ良かったかな・・と

   それだけがいつまでも心に残った。

  ******************** 


お名前もうろ覚えなので、私の知っているMさんじゃ

ないかも知れない。


けれど、大事に育てた筈の子供に殺されてしまった

Mさんは確実にいる。


一昔前なら大騒ぎで後追い記事も載るだろうに

次から次へと新しい、それも似たような事件が起こって

世の中は喧しい。


もう一日臥せっていたら、知らずにいただろう。

世の中は世知辛い。

   
    Mさんと息子さんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

   

   

   

   

   

  

 

 

 

 

 

 

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