先週の木曜日。
日課になったゴミ捨てついでの
「コロちゃん捜し」を終えて帰ると
地団太を踏みながら千切れるほど
尻尾を振るコロちゃんの「お迎え」が。
「・・・ったく。なんなのよ？」と問えば
「へ？散歩に行ってたんだけど？」
「むむ。12日間も？」
「えへへ。どうも・・」だって。
それから早一週間。
まだ居る。
ノラとは思えぬ人懐こさで淋しがりや。
私がゴミ捨てに行くだけでも行くなと鳴く。
ましてや自転車を取り出しただけで
捨てられる～とばかりに切ない大鳴き。
すわ虐待かとどこやらの窓が開く気配も。
参っちゃうよなあ。
今更云うのもなんだけど私は猫派。
コロの想いが重すぎて窒息しそう。
それにしても飼い主さん、ホントに可愛がってたのね。
散歩の途中でも時折ふっと遠くに眼を凝らして
誰かを捜し「きゅい～ん」と鼻を鳴らす。
養子縁組？の話も来てるので
いずれはお別れになるかもしれないけれど
そちらは庭も広く放し飼い出来るそうだし
場所も離れているのでその方が良いかも。
まあそれまで脱走しなければ、の話だけどね。
いた！
複数の情報から
出会いそうな時間、出会いそうな場所に
引き綱を手にもう少し、という所で
遠くにウロウロと「迷い犬」が。
そおっと近づけば良かったんだよね。
つい「コロちゃ～んっ」と叫んで
走り出してしまった。
案の定
「え？え？ だ、誰？」という顔を残して
角を幾つも曲がって消えてしまった。
「待って～」と追い掛けながら
≪これじゃ刑事と犯人だよね≫と
自分に突っ込みを入れつつ
痛む膝を抱えて走る走る。
くっ。逃してしまった・・。
失意を胸にとぼとぼと帰る道すがら
すれ違う知らない人、何人かに
「また逃げられたんですって？」
と声を掛けられる。
「ええ。今ここを通った筈なんですが・・」
と言いかけて
「あれ？なんで知ってるの？」と疑問。
もしかして評判になってる？
うわ。これはもう絶対飼うしかないよね。
でも本人は「自由犬」でいたいみたいだしなあ。
ま、とりあえず名前は決まったけど。
呼びやすいもんね。
「コロちゃん」
今度いつ会えるかな。
せっかく保護した迷い犬が
散歩の途中、ふとした拍子に
再び迷い犬になって十日。
ご近所仲間が気にしてくれて
「あそこで見た」
「今朝はあの角に」
等々知らせてくれるけれど
私にはチラとも姿を見せてくれない。
まさに神出鬼没。
やっぱり繋がれるのはイヤだったのかな。
はぐれたのが川の傍だったので
もしやと不安だったけれど
どうやら元気そうだし・・
もしかしたら夜の寝床は確保していたのかも。
「コロ」にしようか
「ポチ」にしようか
もうすぐ名前が決まるとこだったのになあ。
あ～あ。 がっかり・・・。
