ホーちゃんは今風に云うならミックス。
白い柴犬が混ざり混ざった雑種犬。
特別可愛くもない。 愛想も絶無。
躾もしなかったんだけど何もしない。
お手もしない お座りもしない。
あ、でもそれは無理かも。
だってホーちゃんは三本足。
その昔、無謀にも電車とケンカして敗れ
小指どころか後ろ足一本詰めさせられた。
命の恩人は息子。
見知らぬ人の助けを借りて病院へ運んだ。
今ホーちゃんは十七歳。
白内障で殆ど盲目。 耳も遠い。
かつてのあの疾風のような走りは夢のまた夢。
よろよろと後ろ足を引きずって歩く。
ホーちゃんと私はもともと相性が悪かった。
食事の世話も散歩もしたけど
なんか可愛くないんだよね。。。。
ホーちゃんもひたすら「命の恩人大好き」モードで
私にはずっと他人行儀だし。
それなのに。
ホーちゃんが愛しくなってしまった。
ぎゅっと抱きしめて
「ホーちゃん大好きっ」
なんて恥ずかしいことをしょっちゅうしてしまう。
可愛いな~とは思わないんだけど、愛しい。
でも私の片思い。
抱きしめる度に
「ま、またなの?」
とホーちゃんの体が固まる。切ない。
私ってばホーちゃんの老いに自分を投影してるのかな。
同病相哀れんでるのかな~
それでホーちゃんに疎まれてるのかな。
明日は前向きな気持ちで抱きしめてみよ。
「震度〇」横山秀夫著
真ん中飛ばしをして読んでしまった。。。
う~ん。面白くなかったな。。。
横山作品大好きなんでややがっかり。
「クライマーズ・ハイ」などで感じた臨場感や
読み進めてゆく勢いが私の中に生まれて来なかった。
なんでかな。
例によって警察内部のキャリア・ノンキャリアの抗争に
阪神淡路地震、夫婦のあり方?等織り交ぜての
展開はなかなかなんだけど・・・ちっともググッとこなかった。
なんでかな。
登場人物の中に魅力的な人が居なかったからかも。
むかむかいらいらしてまで読みたくないもんね。
あ~あ。
ひさしぶりの大快晴。
一週間何も書けなかった。
書きたいこと、誰かに読んでもらいたいこと、
いっぱいあったのに。。。。。
そういう時は書けないものなんだ、ブログって。
私のブログなんて誰も読むわけないのに
なんだかね。。。。
遅まきながら「国家の品格」を読んだ。
共鳴出来る部分が多くてちょっと嬉しかった。
全編に流れる「武士道精神」には全く同感。
この本がベストセラーになるということは
日本もまだまだ救いがあるかな~
あ、でも自分の言いたいことを代弁してもらって
「あ~スッキリした」で終わる可能性大だよね。日本人て。
。。。ハイ。ワタシのことです。
「いつもの朝に・今邑彩著」2度目の読了。
1度目はあまりのドラマチックさに一気読み。
400ページそれも2段組の本を、数日間で
2度も読むなんて初めて。
ーー犯罪者の遺伝子を受け継いだ子どもは
果たして罪を犯す確立は高いのか、それとも
環境さえ良ければ遺伝子は関係ないのか・・云々。ーー
テーマとしてはかなり重いんだけど、今邑作品は
読み易いのでするすると読める。
主人公兄弟の顛末が気になって一気読みして
しまったけれど、想いの外の大団円を迎えてみると
さて作者の言いたかったことや宗教観?等の
読み込みがおざなりだったな~と再読。
宗教観は私もほぼ同意見。
平たく言えば「神はそれぞれの心の内にある」ってことかな。
上記のテーマ、「環境」と「遺伝子」の問題は
私はこれまで「遺伝子」派を自認してた。
もちろん遺伝子だけが人格を形づけるとはさすがに
決め付けてはいないけど、生まれ持った性格が
かなりの部分を占めてるんじゃないかと思ってる。
この物語はある宗教者が周囲の反対を押し切って
犯罪者の父を持つ子を慈しみと正義の環境の下に育てる
ところから始まる悲劇の連鎖・・・。
家族愛、兄弟愛、宗教の無力さ・・等々。
登場人物もそれぞれに魅力的だけれど(悪人は約1名)
一番感情移入し未だに抜け切れないのは
罪を犯してしまった少年への切なさかな。。
★これは映画化されても観ないな。多分★
夜。岩合さんの写真集「きょうもいいネコに出会えた」を
読んでいたら、昨年20歳を目前に逝ってしまった
愛猫「ジャクソン」を思い出して号泣してしまった。
岩合さんの写真はいつも優しい。
ひさしぶりに大粒の涙を流してみると
流してしまいたい思いが次から次へと。。。
おかげで余計なつぶつぶが洗い流されて
大事なものが見えてくる・・ような。
ジャクちゃん。感謝。合掌。