本大好き・音楽大好き

図書館と古本屋さんをipodを連れ合いにして歩くのがほぼ日課

コロの初恋

2007-03-28 18:21:26 | Weblog

コロは夕方になると自宅(犬小屋)から
別宅(玄関)に居を移す。


コロは夕ご飯をいつも少し残す。
それを敷物にしている古い毛布を
引きずって必死で隠す。
初めて目にしたときは
「なんで?」と不思議だったけれど
野良の習性かも、と納得した。


ある日何気なく玄関を見ると
コロがゆるゆると尻尾を振りながら私を見て
「てへ。」
  と照れくさそうに笑った。


ふと下を見ると我が家のマドンナ猫の『美美』が
一心不乱にコロの餌を食べているではないか。
がちがちに被っている筈の毛布は
遥か後方に丸まっている。


・・う~ん、美美ちゃんじゃどけられないよなあ・・

「・・え? じゃなに、美美に残してあげてたの・・?」
 と声を掛けると
「え?いや・・まあ、その」
 といかにも歯切れが悪い。


春だもんね~


しばらく観察。
そのうちなにやらもどかしくなったらしく
美美にちょっかいを出し始める。
背中をそっと押してみたり、お尻を嗅いだり
耳を舐めたり・・。
挙句、のしかかってきたのには
さすがの美美も切れたんだね。
「集中出来ないじゃないのっ」
 と眼を飛ばす。
カワイイ足で蹴りも入れる。


コロってばびびりまくり。
隅っこで固まったまま、でも目尻は思い切りさげて
愛しの美美を見つめ続けるんだよね。


・・無理だよコロ。美美ちゃんてば面食いだもん・・
   (ってそういう問題じゃないか)


さて食事の後、毛づくろいまでも終えた美美。
所在無く水を飲んでるコロを
「お退き!」と押し退けて
「うわ。あっしの飲んだ水、飲んでくれるっすか♪」
と勘違いに喜ぶコロを尻目に
それは優雅に水を飲むと
あろうことかコロのお腹の下に潜って
尻尾でさわっと≪ひと撫で≫して帰っていった。


≪ひと撫で≫が食事代金・・・なの・・か?
コロの想いは届かなかったってわけね。酷。


それでも名残惜しげに見送るコロの瞳の中に
  ☆ハートマーク☆
           を私は確かに、見た。

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散歩道雑感

2007-03-22 21:26:44 | Weblog

散歩道が変わってゆく。

コロの大好きな農道が舗装工事中で
≪緑のくねくね道≫がなくなりそう。

昨年は用水路上が道路になって
≪雑草とコスモスのコラボ街道≫も姿を消した。

狭く汚い水路の中でやっとこ生命を育んでいた
≪カルガモやんちゃ隊≫を巡って
恒例だった散歩仲間での「安否確認」も
楽しかったなあ。
「いないのよ~、一羽」
「え?昨日は確かにいたわよ」
「で、ママはどうしてるの」
・・・・・・・・
「いたわよ、いたわよ。
 草の陰で寝てたんだって~」

そんな会話が10人くらいの間を飛び交う。
その時期は、朝、顔を合わせて
「いました?」
 だけで同志になれたっけ。

さて、我が隼人堀川。
年々規模?が小さくなってゆく
≪鯉の産卵ダンス≫
今年はどうだろうか・・。
初めて目にしたときの驚きといったら。

静かだった川が、うねうねもこもこと
まるで命を吹き込まれたかのように
いきなり、踊りだして・・
ぴょんぴょんと跳ねる水飛沫。
よく観ると川の中は魚だらけ。

「産卵」と聞いて絶句した。
あれは陣痛だったのか・・・?(まさかね)
まさに産みの苦しみ、いえ歓びだったのね。

私も残された生命を紡ぐ日々
 何かを生み出して育ててゆけ・・・ないかも(笑)







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茨木のり子詩集

2007-03-14 23:58:31 | Weblog

今日は慌しい一日だった。
午前中、午後、夜と
予定が三つも重なるなんて・・。

ちょっと疲れた帰途の電車の座席で
Tさんに借りた詩集で心を癒す。

「茨木のり子詩集ー落ちこぼれ」
目次に目をやると
「マザー・テレサの瞳」があった。
大好きな詩。
「倚りかからず」の次に好きな詩。
私の思いを文字に言葉にしてくれて嬉しい。

そういえばその昔。
詩の月刊誌に投稿して仲間を募り
詩の同人誌を作ったことがある。
先日、片付けものをしていたら
黄色く変色した冊子が出てきた。
恐る恐るぺージを捲る。
「・・・・・・・・。」
続かなかった筈だよね。

若気の過ちが思い切り詰まった
でも青春の名残りには違いない「それ」を
懐かしいというより無かった事にしたくて
即廃棄してしまった。(笑)

茨木のり子さんの言葉は凛、としている。
毅然、ともしている。
だから癒してはくれなかった・・。

ただちょっとだけ背筋が伸びたかな。よし。

さてさて明日は佐藤愛子さんの本を・・
あらら。愛子さんも癒し系じゃないよね~
毅然+叱咤、だな。
もしかして罵倒もありか?
覚悟して寝よっと。



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「あなたは私の手になれますか」

2007-03-11 00:00:53 | Weblog

友人のSさんのお薦めで
「あなたは私の手になれますか・小山内美智子著」を読む。
これは脳性マヒという障害を持つ著者の
自身による渾身のケア読本である。
読み終えて著者のあまりのパワーに圧倒され
もっとその人となりを知りたくなり図書館で
あるだけの本を借りてきて一気に読んだ。
 「車椅子からウインク」
 「痛みの中からみつけた幸せ」
 「車椅子で夜明けのコーヒー」
だんだん思い出してきた。
随分前、確か本がTVドラマ化されたりして
一時期、話題になった人だったよね~
私は基本的にノンフィクション派なので
障害者問題をドラマ化したものは殆ど観ない。
でもうろ覚えながら映像が思い出せるということは
多分NHKでドキュメント放映されたことがあるのだろうか。

 

「・・・夜明けのコーヒー」は障害者の性の問題を
真正面から取り上げていて
読みながらその昔の「ある事」を思い出した。

私と≪自覚症状なしボランティア≫との馴れ初めは
22歳の頃、「点訳奉仕」を始めたときである。
「赤毛のアンを読みたいけれど点訳本が無い」
という記事を新聞の投書欄で見て
「あら、じゃ私が」
と軽い気持ちで通信教育を受け点訳者となった。
しばらく個人でやっていたけれど、ここK市にきて
講習を受けなおしてサークルに入り活動を続けた。
そのうちに何人かの視覚障害者の方たちとの交流も増えて
ニーズが直に伝わってくるようになり
その頃から少しづつ違和感を感じるようになった。

 

みんな軟らかい本はやりたがらないんだよね。
若い中途失明の男性はちょっと話題の
そういう本が読みたい。旬のうちに。
一人でやるとかなり時間がかかるけれど
みんなで一気にやればあっという間に出来る。
でも反応が渋い。
手が挙がらない。
点訳は本を何度も読まなくちゃならない。
それが嫌。だから嫌。
「こういう本はねえ・・。」
「文学作品ならね」

 

問題点はまさに
「あなたは私の眼になれますか」だったんだなあ。
今なら解る。
今になってようやく解る。

*ちなみに私は『読みたい本を読みたい人に』が
モットーだったので深く考えず個別対応してたけど*

 

小山内さんが一番云いたいことは
どの本を読んでもここに行き着くような気がする。

 

心を無にして心を無くさず・・かな。
ケアの醍醐味。
するほうもされるほうも。

 

「医師や訓練士、介護福祉士は勉強をしたという自信故
ケアを受ける側の話をよく聞かない。身体の苦しみを訴えても
かえって説教されることもある。」
という記述があるけれど、この10年で介護学校のあり様は
少しは変わったのだろうか。

 

100人の障害者、高齢者、病人がいれば
100通りのケアが必要ということ。
言葉にすれば当たり前なんだけれどこれがなかなか。
勉強も講習も無論必要なんだけれど・・・
邪魔もするんだよね。
うっかりすると見えてるはずのものが見えない。
真っ直ぐのものが曲がって見えたりする。

 

発行日から10年を経て、この本が介護に従事する人たちの
バイブルになっているとどこかに書いてあったけれど
そうだとすれば小山内さんの存在意義は
ご本人曰くの
「ケアを受けるプロ中のプロ」を越えてあまりある。

コメント (5)
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ぐちぐち三昧

2007-03-03 23:37:53 | Weblog

あああ。(ちくちく)
疲れた。疲れた。(ちくちく)
肩は凝り固まり、目はしょぼしょぼ。(ちくちく)
さっきから歯も浮いてきた。(ちくちく)
やれやれ。原因はわかってる。(ちくちく)
暇さえあれば椅子に座ってるからだ。(ちくちく)
座ってるだけじゃない。(ちくちく)
針を持ってるからね。(ちくちく)

歯医者さんで時間つぶしに読んだ絵本に
ぴぴっときて(古いね)
布絵本作りに日夜?励んでるんだけど
思ったよりずっと大変。
日夜といっても仕事もぼちぼち入ってるし
有償ボラもあるし・・(言い訳がましいな)

おまけにだんだん疑問が湧いてきた。
「これ、あんまり面白くないんじゃないか?」

これは怖ろしい。
疲労の意味が無くなる。
痛む肩にも申し訳ない。

私の悪いクセのひとつ。飽きっぽい。
もしかして飽き症状の始まりか?

飽きたことを自覚する前に完成させる。
これしかない。はああ。
自慢じゃないけど作りかけの絵本が
数は言いたくないが、かなりある。
≪いずれ近いうちに≫の箱増やしたくないよね。

気晴らしにフリマ作品をと思うんだけど
そちらはアイデアばかり浮かんでは消えて
なかなか頭の中で形にならない。
今度の例会でみんなに助けてもらお。

あ。メールがきた。
図書館からの予約本到着連絡メール。
「劇場 サマセット・モーム著」だった。
公開中の映画≪華麗なる恋の舞台で≫の原作。
うわ。読みたい。すぐ読みたい。
この頃これはという本に出会ってないので楽しみ。

コメント (4)
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