朝、ゴミ捨て場にゴミを持って行ったところ、ゴミの上にかぶせたカラスよけのネットの上に一羽のカラスがいた。
おなかを空かせていたのだろう。
カラスは、なんとかネットの上からゴミを漁ろうとしていた。
ゴミの日に、カラスがカラスよけネットの上にいることは珍しいことではなく、いつもなら近寄って行くとすぐに飛び去るのだが、その日のカラスは、急に現れた私を見て驚いたものの飛んで行こうとはしなかった。
ネットの上にとまったまま、じっと私を見ている。
私もじっとカラスを見た。
まだ若いカラスかな。つやのある綺麗な身体をしていた。
まんまるのおめめがかわいい。
しかし、カラスがよけてくれなければ私はゴミを捨てられない。
そこでカラスに話しかけた。
「ゴミを捨てたいから、そこをどいてね」
そうお願いすると、じっと私の方を見ていたカラスはそばの板塀にぴょんと飛び乗って、ごみの上からどいてくれた。
「どいてくれてありがとう」とカラスにお礼を言ってゴミを入れてから、再びカラスよけのネットをかけた。
カラスは板塀の上にとまったまま、ずっと私を見ていた。
「さては、私がいなくなるのを待っているのかしらん。いなくなったら、またゴミを引っ張り出そうとするのかな」と思った。
カラスにはかわいそうだが、ゴミ捨て場を汚されては困るので、カラスにまたお願いすることにした。
まだじっと私を見つめているカラスに向かって、ここのゴミをつついてはいけない事、山で食べ物を探すようにと話しかけた。
私が話している間、カラスはつぶらな瞳で私の目をずっと見ながら、小首をかしげて、まるで話を聞いているかのようだった。
(かわいい。。。ホントにかわいい。こういうのを萌え~というのだろうなぁ)と思った。
「萌える」というのは、広辞苑によると、愛情に似た特別な好意や興味を覚え、胸を高鳴らせることだとか。
そういえばずいぶん昔にも、カラスを見ては「かわいいー!」と思ったことがあった。
先代のオカメインコを逃がしてしまったあとで、落胆しきっていた私は鳥を見ると自然と目が行くようになっていた。
そして、その当時もカラスを見て「かわいい。カラスかわいいー」と思った記憶があって、この時にハタと気づいたのは「私はまた鳥が飼いたいのだ」という自分の気持ちだった。
それでP太郎を買ってきたわけだが、今回はその時の気持ちとは違っている。
P太郎がいなくなって寂しいけれど、十分に愛情を注いだ満足感からなのか、仕方がないというあきらめの気持ちからなのか、P太郎に対する感謝はあっても未練はない。
だから、今はまた鳥を飼うつもりもない。
ただただ純粋に本当に可愛いカラスだった。
逃げるどころか、私が腕を差し出したらぴょんと飛び乗ってきそうと思うくらい、賢そうで可愛いカラスだった。まさに萌え~!
ところが、そんな可愛いカラスに話しかけていたら、急に夫が現れてびっくりした。
カラスも夫の姿を見て、今度こそどこかへ飛んで行ってしまった。
「ほら、もうひとつゴミ残ってたよ」と夫がゴミ袋を持って来てくれた。
そうだ、ゴミは二つあって、重いので一つずつ運ぼうと思っていたのだった。
カラスと話していて、もうひとつのゴミの事はすっかり忘れていた。
カラスに話している最中だったので、「これは絶対に夫に聞かれたな」と思い、あわてて「今、カラスとおしゃべりしていて・・・」と言い訳をするつもりで、つい本当のことを話してしまった。
夫はいつものことかといった感じで軽く笑いながら行ってしまったが、現れたのが夫でよかった。
これが他人ならば、危ない人だと思われたに違いない。
(まぁ、危ない人と思われてもいいんだけどねぇ)
というわけで、動物を見るとつい話しかけてしまうという話でしたが、動物に話しかけるとかなりの確率で通じていると私は勝手に思っている。。。
おなかを空かせていたのだろう。
カラスは、なんとかネットの上からゴミを漁ろうとしていた。
ゴミの日に、カラスがカラスよけネットの上にいることは珍しいことではなく、いつもなら近寄って行くとすぐに飛び去るのだが、その日のカラスは、急に現れた私を見て驚いたものの飛んで行こうとはしなかった。
ネットの上にとまったまま、じっと私を見ている。
私もじっとカラスを見た。
まだ若いカラスかな。つやのある綺麗な身体をしていた。
まんまるのおめめがかわいい。
しかし、カラスがよけてくれなければ私はゴミを捨てられない。
そこでカラスに話しかけた。
「ゴミを捨てたいから、そこをどいてね」
そうお願いすると、じっと私の方を見ていたカラスはそばの板塀にぴょんと飛び乗って、ごみの上からどいてくれた。
「どいてくれてありがとう」とカラスにお礼を言ってゴミを入れてから、再びカラスよけのネットをかけた。
カラスは板塀の上にとまったまま、ずっと私を見ていた。
「さては、私がいなくなるのを待っているのかしらん。いなくなったら、またゴミを引っ張り出そうとするのかな」と思った。
カラスにはかわいそうだが、ゴミ捨て場を汚されては困るので、カラスにまたお願いすることにした。
まだじっと私を見つめているカラスに向かって、ここのゴミをつついてはいけない事、山で食べ物を探すようにと話しかけた。
私が話している間、カラスはつぶらな瞳で私の目をずっと見ながら、小首をかしげて、まるで話を聞いているかのようだった。
(かわいい。。。ホントにかわいい。こういうのを萌え~というのだろうなぁ)と思った。
「萌える」というのは、広辞苑によると、愛情に似た特別な好意や興味を覚え、胸を高鳴らせることだとか。
そういえばずいぶん昔にも、カラスを見ては「かわいいー!」と思ったことがあった。
先代のオカメインコを逃がしてしまったあとで、落胆しきっていた私は鳥を見ると自然と目が行くようになっていた。
そして、その当時もカラスを見て「かわいい。カラスかわいいー」と思った記憶があって、この時にハタと気づいたのは「私はまた鳥が飼いたいのだ」という自分の気持ちだった。
それでP太郎を買ってきたわけだが、今回はその時の気持ちとは違っている。
P太郎がいなくなって寂しいけれど、十分に愛情を注いだ満足感からなのか、仕方がないというあきらめの気持ちからなのか、P太郎に対する感謝はあっても未練はない。
だから、今はまた鳥を飼うつもりもない。
ただただ純粋に本当に可愛いカラスだった。
逃げるどころか、私が腕を差し出したらぴょんと飛び乗ってきそうと思うくらい、賢そうで可愛いカラスだった。まさに萌え~!
ところが、そんな可愛いカラスに話しかけていたら、急に夫が現れてびっくりした。
カラスも夫の姿を見て、今度こそどこかへ飛んで行ってしまった。
「ほら、もうひとつゴミ残ってたよ」と夫がゴミ袋を持って来てくれた。
そうだ、ゴミは二つあって、重いので一つずつ運ぼうと思っていたのだった。
カラスと話していて、もうひとつのゴミの事はすっかり忘れていた。
カラスに話している最中だったので、「これは絶対に夫に聞かれたな」と思い、あわてて「今、カラスとおしゃべりしていて・・・」と言い訳をするつもりで、つい本当のことを話してしまった。
夫はいつものことかといった感じで軽く笑いながら行ってしまったが、現れたのが夫でよかった。
これが他人ならば、危ない人だと思われたに違いない。
(まぁ、危ない人と思われてもいいんだけどねぇ)
というわけで、動物を見るとつい話しかけてしまうという話でしたが、動物に話しかけるとかなりの確率で通じていると私は勝手に思っている。。。