ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

イライラの原因

2017-12-04 18:10:12 | 日記
「今日は街へ行こう」と言い出したのは夫だった。

休日の朝、用事のある長男パインを街中へ車で送るついでに、長女チェリーを連れて、たまに街をぶらぶらしてこようというのが夫の提案だった。

「クリスマスの飾りがキレイだぞ。それからカフェラテを飲んでこよう」と言う夫に、一瞬「今日は行きたくないなぁ」と思ったが、喜んでいるチェリーを見て「今日は行かない」とは言えなかった。

カフェラテは、ずっと前からチェリーが街のカフェで飲みたいと言い続けていた。
以前、私と二人で行った時にカフェで飲んだのだが、それがよかったらしい。

カフェラテなら近所でも飲めるのだが、チェリーにとって都会のカフェで飲むことに意味があった。

チェリーも23歳のお年頃。
たまには華やかな都会へ行ってみたいだろう。

本来なら親ではなく友だちと遊びに行くところだろうが、他人とコミュニケーションを取るのが難しいチェリーなので、親がつきあうことになる。

さて街中の駐車場に車を入れると、三人でお店をぶらぶら見て歩いたり、巨大なクリスマスツリーを見たりした。

街はクリスマスムード一色で、華やかな飾りつけがウキウキとした気分にさせてくれる。

店の特設ステージでは、ご夫婦デュオが素晴らしい歌声を響かせていた。

夫はその歌声をとても気に入って、「今度はチケットを買って聴きに行こうかな」と言いながら、立ち止まって最後まで歌を聴いていた。

またチェリーは大好きなお菓子の量り売りを買ってご機嫌だった。

しかし私は、久しぶりに人の多いきらびやかな街へ来たせいか、軽い頭痛がしていた。

さて、遅いお昼ごはんを食べようと言うことになり、目の前にあったハンバーガーのお店に入った。

店内は空席があるのに、なぜかレジ前に人が並んでいる。

列に並ぶと、アルバイトらしき女の子が「もう少々お待ちください」と言う。

どうやら人数分の空席ができるまで、レジの前で待つようにとのことらしい。

確かに空いているのは二人用の席なので、3人以上で来ているお客が先にいると、二人用は使わないまま、お客を待たせていた。

私たちの前に並んでいるお客さんも、そして私たちも3人連れなので、ここで待機ということらしいが、私たちのすぐ後ろに並んでいたのは一人で来ているお客さんだった。

「注文を先に決めておいて」ということで、メニュー表を持ってきてくれた女の子に「後ろに並んでいる一人の方を先に入れてあげてもいいですよ」と言ったら、「順番ですから」と、にこやかだがきっぱりと言われてしまった。

順番ですからと言われれば仕方がない。・・・が、もう少し柔軟性があった方がいいのでは?とおばさんは思っていた。

それからレジ前で待つこと20分。

この時点で、この店を出るべきだったと気づいたがあとの祭りで、待つことが嫌いだったはずの夫が何も言わないので、そのまま並び続け、やっと空いた席に座ることができた。

ところが、席が空いてもアルバイトの女の子たちは誘導するでもなく、「空きましたけど、座ってもいいですか?」とこちらから聞かなければ動こうとしない。

また、早々に注文はしているのに、なかなか料理が運ばれてこない。

もしかして、注文を忘れているのだろうかと不安になったが、周りを見渡すと他のお客さんもまだ料理が来ていないようだったので、この店は作るのが相当に遅いのかもしれない。

それにしても遅い。席について30分近くたった頃に、やっとハンバーガーとぬるいスープが運ばれてきた。

たかがハンバーガー1個に30分!!(どこにでもある、ごくふつうのハンバーガーです)
某有名チェーンのハンバーガーならすぐに出てくるのに、30分も待たされるとは・・・とイラっとした。

スープだって、インスタントか何かを温めただけのもので(だと思うが)、けっして手の込んだものではない。

他のお客さんも若い人たちは話に夢中でハンバーガーが遅いことなど気にしていないようだったが、私たちのように中高年以上になると、明らかに「遅いわね」と言った顔で厨房を見ていた。

私はだんだんイライラしてきた。

店員さんはたくさんいるのに、ぼ~っと立っているだけだったり、今それをやらなくていいでしょうと思うようなトレーを拭いていたり、とにかく無駄な動きが多いと言うのか、気が利かないというのか。。。

そうだ、この店には指揮官がいないのだ。
見る限り、若い女の子しかいない。
そして、みんな指示待ちしているようかのように、自分で判断して動こうとしない。
指揮官がいないので何をすべきか分からないのかもしれない。

こんな街の中心に店を出すようなハンバーガー店なのに、某有名チェーンのようにマニュアルはないのだろうか?信じられない!もう絶対に来ない。プンプン。

「めずらしいね。こういう時にイライラすることって今まで無いのに、今日はどうしたの?」と夫に言われるほど、私はイライラしていた。

夫に言われて、私は自分がひどくイライラしていることに気づいた。

いかんいかん、せっかくチェリーが喜んで来てるのに、私がイライラしていたら台無しにしてしまう。

他のお客さんを見ると、遅いという顔はしたものの、店員さんが料理を持ってくると「ありがとう」とお礼を言ったり、本当は店員さんが水を持ってくる店なのだが、水が出てこないので自分で取りに行ったりとか、追加の注文をわざわざ立ち上がって言いに行ったりとか、なんでこんなに優しいお客さんばかりなのだろうと思った。

「ほかに急ぐ用事もないのだから、多少遅くてもいいじゃないか。休日でクリスマスのムードを楽しみに来たんだから、こうして座って外を見ているだけでもいいよ」と夫が言った。

そういわれて、周囲を見回すと、みんな友人や家族と笑顔で楽しい休日を過ごしていた。

こんな時に怒ったりイライラなんて誰もしたくないよな~と反省。。。

なぜ自分がこんなにイライラしたのか、あとからゆっくり考えてみたら、原因は前日からの頭痛にあったと思った。

前日に2時間近く歯の治療を受け、ずっと口を開けていたせいなのか、帰って来てから頭痛が始まった。

そして朝、夫が街へ行こうと言った時に、なんだか行きたくないと思ったのも、まだ調子が悪かったからだった。

「今日は調子が悪いから止めよう」と言えばよかったのだが、それほどひどくはなかったので来てしまった。

調子が悪くなければ、夫のように急ぐ用事もないのだからと、おおらかに見ていられたのかもしれない。
イライラの原因は、実は別の所にあったということだった。

子どもを叱ってしまったり、仕事や家族のことでイライラしたりするというのはよく聞くが、イライラの原因というのは、案外、別の所にあったりするのかもしれない。

でも、やっぱりもうあのハンバーガー店には二度と行こうと思わないけど。







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