ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

庭作り

2018-10-26 15:58:24 | 日記
ここに引っ越してきて以来、葉は茂るものの花が咲かないアジサイがある。

三年くらい前からやっと二つくらい花が咲くようになったが、それ以上は咲かず、今年はたった一つだけだった。

毎年ちゃんと花芽を残して剪定しているのだが、知人の家では花芽など関係なしにバッサバッサと切っても翌年にはたくさん花が咲くと言う。

一度、知人の真似をしてばっさりと深く剪定してみたが、状況は変わらないどころか、その年は花がひとつも咲かなかった。

お姑さんに「切るから咲かないんだ。切るんじゃない」と言われたので、昨年は切らなかったのだが、やっぱり花は一つだけだった。

もしかしたら日当たりが良くないことが原因なのかもしれないと思った。

アジサイの植えてある場所は、日中すこしの時間だけ日が当たるものの、一日のほとんどが日陰になっている。

いくら日陰に咲いているイメージのあるアジサイでも(私だけのイメージ?)日かげ過ぎだったかもしれない。

というわけで、今年は意を決してアジサイの植え替えをした。

意を決してなんて大げさかもしれないが、抱えきれないくらい大きく育ったアジサイを植え替えるのはけっこう勇気がいる。

アジサイの周囲をえっさえっさとスコップ掘り下げたあと、全体を両手に抱えて引っこ抜く。

これがなかなか手ごわくて、ちょっとやそっとでは抜けない。しっかりと根を張っている。

寒い日だったが、アジサイと格闘するうちに徐々に暑くなってきて、上着を脱ぎ捨てて汗を拭きながらの作業になった。

で、こちらがめでたく植え替えしたアジサイ↓



植え替えた場所は日当たり抜群なので、来年はたくさんの花を咲かせてくれるといいのだけど。

ところで園芸と言えば英国が有名で、庭作りに興味のある方なら英国の庭は憧れかもしれない。

英国には世界的に有名な庭園から、個人宅の庭まで多くのオープンガーデンがあるそうで、毎年オープンガーデンの場所と日時の案内がまとまって載っている「イエローブック」なる案内書が書店に並ぶそうだ。

本を片手にオープンガーデン巡りなんて楽しそう・・・私は薔薇が好きなので、英国の庭はぜひ見てみたい。

そんな英国で近年、庭づくりに対する考え方が変わってきたのだとか。

20世紀までは「手をかけた庭こそ美しい」という考え方が中心だったが、21世紀に入ると事情が変わってきた。

地球温暖化の影響で雨が少なくなり、水やりの手間がかかる一方、庭を手入れする人手が不足するようになり、「手間をかける」ということが難しくなってきたそうだ。

あの王室でさえ人手不足は深刻で、エリザベス女王が暮らすウィンザー城では、19世紀のビクトリア女王時代に80人いた住み込みのガーデナーが、今や数人ほどしかいないそうだ。

そこで英国ではそれまでの「手をかけた庭」から、「新・宿根草主義」と言われる宿根草を中心にした手間のかからないナチュラルな庭へと変わってきていると言われている。

つまり、日当たりや温度、風通しなど、その土地に合った植物を選んで植えれば、手をかけなくても十分に美しく育つということで、これはずぼらな私にはぴったりの考え方で深く共感する。

「イギリスの庭は、生きた植物を使った絵画制作である」とはチャールズ皇太子の言葉だが、絵画とは言えないまでも、せめて幼児のお絵かきくらいの庭を作りたいものだと思う。




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