ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

本を読んで

2024-01-07 17:35:18 | 日記

少し前にも書いたが、辻麻里子さんの本「22を超えてゆけ」は、初めて読んだ20年前に比べて引っ掛かる部分がとても多い。

引っ掛かるというのは悪い意味ではなくて、自分のアンテナに引っ掛かるという感じ。

「そうそうわかる」とか「やっぱりそうなんだ」など思いながら読んでいる。

読み始めたのが昨年11月で、ニヶ月も経つのにまだ読み終わらないのだが、アンテナに引っ掛かった部分を、何度も読み返しているものだからなかなか進まない。

ところでアンテナに引っ掛かった部分のひとつが、地球人類に関することだった。

たとえば主人公のマヤが「地球人類はもともと一つの言葉を話していたのに、神々の怒りにふれてバラバラの言語を話すようになったのはどうして?」と、境界を守っている存在に質問するのだが、その答えがとても興味深い。

ちなみに元は一つの言葉を話していた人類が神々の怒りにふれて、バラバラの言葉を話すようになったという話は、実際に旧約聖書の中にある。バベルの塔〜世界の言語の分断

それに対する答えだが、存在はこのように教えてくれる。

「一つの惑星に、複数の言語があるのは稀なことです。惑星地球には、様々な星から長い年月をかけて、多種多様の存在が入植してきたということを忘れないで欲しいのです。日夜繰り広げられている民族紛争は、惑星地球の統治権をめぐる権力闘争の名残と言えるでしょう。別々の言語とは、異なる起源を持つ種族が、惑星地球には複数存在しているということも、その要因の一つに数えられます」

様々な星から入植したきた多種多様の存在が人類というのは、現在言われている人類の起源説とは大きく異なるが、その様な可能性もあるのかもしれないと思う。

さらに神々の怒りにふれてバラバラの言語を話すようになったという部分。

これについても存在は答えているが、その前に多種多様な星から送られてきた人類の起源について、物語ではかなりショッキングなことが書かれている。

人類は、もともと奴隷として造られた種族であり、戦闘用、使役用動物として遺伝子操作によって誕生した。

より戦闘的な奴隷は、自らを正当化しようとするあまり他者を抹殺し、その報復によって命を落としていく。

また戦闘的ではない奴隷は、自分のことを棚にあげ冷笑的になり、自分の内側に向かって攻撃を加え、自らの寿命を削ってしまう。

「どちらにしても本来持っている宇宙の民としての寿命をまっとうすることができないように仕組まれています」

そして、神々の怒りにふれて言語がバラバラになったということについては、地球人類の中からも優れた者が現れて、いつの間にか「創造種」の知識を得たことから、「神々」の怒りをかって、人類の脳の左脳と右脳を分断するという操作を行い言葉を混乱させられた、とある。

ところで、本来は人類の脳というのは、不可視領域までアクセスできるそうだが、その事実に気づいた一握りの人類が、民衆の多くはそのことに気づかず、眠っていてもらったほうが操りやすいと考えたことが、現在も惑星地球を覆っている支配構造なのだとか。

また民衆も自らの足で立つよりは、眠っていたほうが楽だと思っていると書かれている。(ただし近い将来、分かれた人類の脳が調和するのかもしれない)

以上、この本は今から約二十年前の2003年に出されたものだが、全てが真実では無いかもしれないが、または私が知らなかっただけかもしれないが、二十年前にこうしたことを書いている人がいたことにとても驚いている。

ところで二十年前といえば、長女の発達の遅れを思い煩ってジタバタしていた頃だったなあ、、と思った。

今は長女のことを思い煩うこともジタバタすることも無くなったのは、長女は長女なりに一生懸命生きていることがわかって、自分は見守るだけでいいとわかったからだと思う。

すべては変わっていく。そして人類は進化し続けている。

最後に主人公マヤの言葉を載せようと思う。

「たしかに私たちは奴隷なのかもしれない。でもぬかるみ(不幸なこと?)を見ることも、星空(希望や明るい未来)を見ることもできるんだ。だから、地球人類を創造してくれた存在には感謝してますよ。(以下略)

だって、この宇宙空間において、自分の肉体を得ること以上に、スゴイことってあると思う?」

 


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