ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

災害に備えて

2018-11-07 17:03:49 | 日記

裏庭から見える森の木々の紅葉も終盤で、葉っぱが落ちて幹だけになった樹木が増えてきた。



幹だけになった木を見ると、もうすぐ雪の季節だなぁと思う。

気温も低くなり、日中でも暖房が必要になった。

寒くなってきて思うことは、あの災害が(地震と停電)が厳寒期じゃなくて本当に幸運だったということ。

もしも、あれが1月や2月だったらと思うとぞっとする。

今回の災害は暖房の必要がない時期で幸いだったが、停電になると暖房が使えない。

真冬に暖房が使えないということは、最悪の場合、凍死者がでるかもしれない。

ちなみに避難所へ避難したとして、学校体育館の厳冬期の室温は氷点下1度くらいだそうだ。

以外に気温が下がらないのね・・・と思ったが、体育館は床下の空気の層が断熱材の役割をする為、これよりも下がることはないようだ。

とはいえ、氷点下1度と言えば冷蔵庫のチルド室なみの温度で、暖房器具がすみやかに置かれなければ避難してきた人は低体温症などで体調を崩す可能性がある。

また氷点下4度以下になると水道管が凍結すると言われているが、おそらく水道が凍結して水は使えなくなっていることも考えられる。

そして、厳冬期の災害で一番恐ろしいのが「雪」なのだそうだ。

雪が一般的な木造住宅の屋根に1メートル積もった場合、その重さはなんと12~18トンにもなる。

この状態で地震が来たとしたら、揺れ幅は雪のない状態よりも大きくなり、特に古い木造住宅の場合、夏よりも倒壊の危険性が2倍になるという研究結果もある。

また、今回のように震度6以上の揺れが来たならば、屋根の積雪50センチであっても被害が急増すると言われているそうだ。

雪が屋根に積もっている時期に大きな地震があった場合、急いで家の外に出た方がいいのかもしれない。

そして雪があることで危険なのは家屋の倒壊だけではなく、雪崩が起きる可能性が高まる。

今回は厚真町で大規模な土砂崩れが起こったが、冬はこれに雪崩が加わることで、さらに甚大な被害が予想されるということだ。

雪道での交通渋滞による救助の遅れの心配もある。

ただでさえ雪が降ると交通渋滞が起きるのに、はたして緊急車両は通ることができるのだろうか。

もしも家が壊れて中に人が閉じ込められていたら、厳しい寒さの中で何時間助けを待つことができるだろうか。(厳冬期では、2時間以内に救助されなければ危ないそうだ)

ちなみに札幌市では最大で阪神・淡路大災大震災に近いマグニチュード7と想定し、冬に札幌直下型が起こった場合(市内には三つの伏在活断層があると言われている)の被害の試算を出しているが、死者は夏の4倍という試算が出ている。

「何十年かに一度、起きるか起きないかの地震があったばかりなんだから、生きてる間はもう来ないべ」という声もたまに聞くが、いやいや、わからない。
備えは万全にしておくに越したことはない・・・

とはいえ、今回の災害で防災意識が高まった人が増えて「どれだけ備えが甘かったか身に染みた」という意見や「今回の地震で、考えを改めなさいと言われた気がした」などの意見も多くあったそうだ。

ところで、我が家では2011年の東日本大震災以降、災害時の備えを始めた。

まず食料と水。ガスボンベのコンロ。手回し式ラジオ(←これは今回おおいに役に立った)

また災害用に懐中電灯しか用意していなかったが、今回の災害ではキャンプ用のLEDのランタンがとても役に立った。
物置小屋にしまってあったランタンを出してきて使ったのだが、ろうそくや懐中電灯を使うよりずっと明るくて重宝した。

そして厳寒期の災害を想定してカセットガス式のストーブを買ってある。

小さいものだが一部屋でかたまって過ごすならば、これでなんとかしのげそうだと思う。

コンロ用とストーブ用にカセットガスもたくさん用意しているが、これらは古くなる前に使い切るようにして、順次新しいものを補充している。(使い切るために鍋料理が増えます・・・)

他にもまだ用意が不足だと感じているものがあり、簡易トイレも必要かな~と思っている。

思えば、あの災害から早2か月。

被害の大きかった地域では復興はまだまだでしょうが、ほとんどはもう災害前となんら変わりない日常に戻った。

でもたまに思い出す。

P太郎が亡くなってすぐだったこともあり気持ちがズズンと沈んでいたが、突然ラジオからアナウンサーさんの明るい声が聴こえて来た。

「みなさ~ん、今が冷蔵庫掃除のチャンスですよ~。この機会に冷蔵庫の中をきれいにしましょうね」

災害状況一色の内容だったラジオから聴こえて来た、思ってもいなかった呼びかけ。

なんだか可笑しくて笑ったら、ふわっと心がゆるんだ気がしたことを思い出した。





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