198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

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73位は「ダメおやじ」/ 古谷三敏

2009-10-19 17:22:47 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
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『編集者が選ぶ少年週刊誌40年マンガランキング100』
73位は、『ダメおやじ』古谷三敏。
画像、左は曙出版から出た単行本の1巻と、右が小学館から出た単行本の最終巻である18巻。

『週刊少年サンデー』(小学館)
(1970年)
女房子供にイジメられる父親を描くギャグもの。


『日経トレンディ』
1998年5月号(日経ホーム出版社)より。


ダメおやじの唄

作詞/すみあきくん
作曲/すみあきくん
歌/大泉滉、雷門ケン坊、サカモト児童合唱団



ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ダメダメダメ ダメおやじ
ダメダメダメ ダメおやじ
わしはダメダメ ダメおやじ
きょうも家では オニババが
早く帰れと 爪を研ぎ
わしの帰りを 待っている

わしはダメダメ ダメおやじ
会社じゃみんなに バカにされ
うだつの上がらぬ ダメひらで
きょうも 無情の風が吹く
わしが何を したのでしょう
このままいたんじゃ 殺される
だれか助けて お願いだ
オニババ タコ坊 ユキコ
助けてちょうだい お願いだ




ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ダメダメダメ ダメおやじ
ダメダメダメ ダメおやじ
わしはダメダメ ダメおやじ
こんなダメな おやじでも
一人行きます 男の道を
いつか花咲く 夢を見る
わしが何を したのでしょう
このままいたんじゃ 殺される
だれか助けて お願いだ
オニババ タコ坊 ユキコ
助けてちょうだい お願いだ

ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ゲバラバ ヘバラバ テレビレビ
ダメダメダメ ダメおやじ
ダメダメダメ ダメおやじ
「やっぱり ダメか・・・・・・」


ダメおやじ(BAD-FATHER)愛のテーマ

作詞/郷 伍郎
作曲/郷 伍郎
歌/ペンあんどペンシル




聞いて下さい
親子四人の 長い長い物語
憎い筈がない 愛しているのに
愛の心が 憎しみに変わる
暗い暗い物語
涙の河の中で このまま死にたくはない
「神様 あんまりです
ほんとは愛しているのに
神様 あんまりです
明日は来るのでしょうか」




夢に見ます
親子四人が 仲良く暮らす家庭を
たとえ貧しくても
いたわり合いながら
そんな夢が 実現するのは
遠い遠いことでしょうか
今日も重い足で 帰り道をいそぐ
「神様 あんまりです
ほんとは愛しているのに
神様 あんまりです
明日は来るのでしょうか」
「神様 あんまりです
ほんとは愛しているのに
神様 あんまりです
明日は来るのでしょうか」


製作会社ーナック
放映系列ー東京12ch(テレビ東京)系
放映期間ー1974.4.2~1974.10.9(15分2話完結26回)
原作ー古谷三敏

主な登場人物ー声優

ダメおやじー大泉滉
タコ坊ー雷門ケン坊


参考資料

オリジナル版
懐かしのアニメソング大全、補遺編(1995.11.29)

東芝EMI株式会社


放映時間

火曜PM.7:30~8:00

企画 西野清市

脚本

伊東恒久、安藤豊弘、吉田 進

演出

坂口 尚

作画

藤井 真一、田中英二

ものがたり

大正生まれの平凡なサラリーマン、天野ダメ助の家庭を支配するのは、ダメ助にとっての恐怖と残酷の原理である。
あだ名をオニババという年上妻冬子、容姿端麗にして冷酷非情のユキコ、ギャングエージのタコ坊という家庭のため、ひたすら馬車馬のごとく働き、その実直さを愚鈍としてしかとってもらえず徹底的にイビられるのだ。
サラリーマン人生とは耐えることとは知りつつも、これではあんまりじゃありませんか。

主な登場人物

天野ダメ助(ダメおやじ)

主人公。
明治と昭和のはざまに生まれた、大正生まれの平凡なサラリーマン。
ただひたすら家庭のため働き、すべてに耐えて、耐え抜くことによって何とか良き父親になろうとしている。

冬子(オニババ)

ダメ助の年上の女房。
長年の欲求不満とエネルギーをヒステリックに爆発させる恐るべき存在。

ユキコ(長女)、タコ坊(長男)

ユキコは残虐性の持ち主。
タコ坊はミニダメオヤジで悪童。


あしたのジョーから宇宙戦艦ヤマトまで
『テレビアニメ全集②』
杉山 卓
秋元文庫・1978年より


私は、この「ダメおやじ」のアニメも本放送の時に見たことがあり、主題歌、エンディング曲とも鮮明に覚えている。
裏番組は石森章太郎先生原作、平山亨プロデューサーによる特撮の人気番組「イナズマンF」が放映されていたから、当時の同世代の男の子たちは皆、ダメおやじではなく、イナズマンFを見ていたに違いない。
ナック製作、2クールで終了のため、再放送の機会も少なかったと思われる。
日本テレビ版の幻のドラえもんと同じく、本放送以来この作品もいままで見る機会が少ない。
当時、三波伸介主演で実写で映画化されるなど、当時の核家族による家族崩壊、家庭内暴力など(女性からのだ)が既に始まっていたという社会情勢を反映させた作品として、記憶に残る。
原作は、途中からほのぼの路線に変わり、小学館から少年サンデーコミックスとして、発売されているが、連載初期からまとめられた曙出版より出た単行本全21巻の方が貴重である。
曙出版のものと、小学館から出たものとでは、作品の世界観が180度違っているので、両方の単行本、全巻を揃えているというファンやマニアのツワモノは少ないと思われるのだが・・・・。
現在は、全て絶版となっているのが残念だ。
私は、曙出版のものは不揃い、小学館から出た全18巻は揃えている。
曙出版の頃の内容は、いまひとつ私の好みではなかったので、不揃いになってしまったのだ。
アニメのオープニング曲がコミカルなのに対し、エンディング曲は哀愁に満ちているのではっきりと覚えていた。
オバサン化した女性は、今も昔も怖い存在なのである。
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