見てきました
太田記念美術館
会期は2011年8月2日から2011年8月26日。
先日、
前期・
後期と開催されていた歌川国芳の弟子、歌川芳艶の展示です。
国芳がかなりの人出だったので今回も覚悟して行ったところ。
「人、少なっ」
これは見やすくて嬉しいけど。
月岡芳年や落合芳幾など並み居る国芳門弟たちの中に隠れ、名前は殆ど知れれていない、とのこと。
この人の入りからも「知られざる門弟」と書かれている通り本当に知られていないようです。
ただ、国芳の武者絵の才能を最もよく受け継いだ絵師といわれています。
15歳で弟子入り。
17歳の時、髪結床の暖簾に九紋竜と魯智深の雪中奮闘の図を描き、
その力強い筆法と彩色の艶麗さが評判となります。
それを見た国芳は彼に「芳艶」の号を与えたと。
ただ30歳のころになると賭博に溺れ。
遊郭に入り浸り。
国芳一門から見放されてしまいます。
そんな彼が改心したのは親友で賭博仲間の歌川芳鶴の牢死。
また結婚もきっかけのよう。
悪い道へ進んだ人が親友の死と結婚をきっかけにまたもとの生活に戻ろうとする、
ってなんかどっかで聞いたことあるような話ですな(笑)
再び絵筆を握り。
師匠、国芳に負けない迫力のある作品を生み出します。
45歳で短い生涯を終えるましたが。
現在確認されている版画作品は452点、肉筆画、下絵、版下絵が9点、版本4点。
「大江山酒呑退治」
迫力があって面白かった。
国芳はヒーローものの迫力で人気を博しましたが、
弟子の芳艶も負けず劣らずの迫力で見ていて楽しいのです。
この人は美人画が少ないとのことでしたがはっきり言って美人画よりこうゆう方が好き。
戯画もなかなか。
これで人がいないのはもったいない。
今後、このように芳艶をクローズアップした展示はもうないかもしれません。
「最初で最後」なんていわれてるし。
この機会にぜひ、見て欲しいな～って思うのです。
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