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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

底つき感があるとき。

2014-07-22 01:46:02 | 日記

アルコール依存症者への対応で、徹底して失敗するまで放っておいた方がいいというのがある。つまり底つき感を味あわせないと何回でも飲酒を繰り返すということだ。仕事を失くして家賃やローンも払えなくなって、家族も家を出ていくようなところまで追い詰めないとなかなかお酒をやめることができないといわれる。

最近、この底つき感があるときがある。大げさだけど、上手くいかないことが続いて、周囲もあまり自分をよく理解してくれてないと感じて、次へ踏み出すにも気力がわいてこないってとき、この感覚に襲われる。とりあえずは生活や友人関係が崩壊しているわけではないので、まだまだ「底」まで行ってないんだろうけど、気持ち的に明日はどうすりゃいいんだって思ってしまうときがある。

こんなとき、セルフで回復するために歌を聴くことが多い。ぼくにとって、アメリカ人で30代半ばで子持ちで女性という共通点があるクリスティーナ・アギレラとP!NKがそんな歌を歌ってくれる人だ。まあ、他にもいるんだけど、最近はこの二人の曲をよくiPodなんかで聴く。ストレートにやってきて背中をポ~ンと叩いてくれる曲はアギレラのBeautiful、P!NKのF**kin' Perfectだ。どちらも、一部の人には、「惨めさ」を売り物にしているとか、もっと傷ついている人はいるとか、ナルシズムだとか批判されるけど、ぼくはそれでもなお好きだ。

彼女たちのライブをYoutubeなんかで見ていると、彼女たちを熱狂的に支持する人たちの多さと、そこに見えるアメリカ社会の複雑な問題を感じることができる。よく、DVやシングルマザーのことを取り上げる「研究者」たちに、「アメリカではこんな先進的な対応がなされている」とか、「日本も見習うべきだ」と言った論調で語る人がいるけど、先進的な制度なんかがあるってことはそれだけその問題に関して社会が病んでいるということで、そこをきっちり押さえて話さないと、アメリカの現実は見えてこないし、今の日本を放っておくといずれアメリカのようになってしまうという警鐘も発することができない。

昔、アメリカ人の友人が「私の小学校で両親が揃っている家庭は私のとこだけだった」と言っていたけど、今の日本の小学生たちの家庭環境はどうなんだろうか・・・。


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