MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

抑圧気分の来訪とおもてなし

2014-03-20 15:31:30 | PSYCHOLOGY2

ふと気付くと部屋が片付いていないことが増えてきた。部屋の真ん中に「落ちた」ままの本が1週間もそのままになっていたり、テーブルに広げて掛けなくちゃいけないクロスが丸めてそこに置いたままになっていたりする。ルーティン仕事にかなり疲れてきた証拠なのかもしれない。できることはできるんだけど、そこから抜け落ちてしまうものも少なからずある。

昨日は久しぶりに地元図書館で本を探した。でも本題とは関係ない本に目が行って、その場でその本を完読してしまった。芸能人夫婦が何年も前に書いた、夫婦でうつになった話だ。30年くらいの間に起こったことが200pに凝縮されているので、端折りまくりだけど、実際にうつの人が感じる自分の生活の変化は興味深かった。彼らの場合、うつと言っても、実際にはいろいろな神経性障害という診断が下されているようなので、うつとひとくくりにしていいものか悩むけど、いろいろな症状に気づいていく過程が面白かった。つまり病気の治療には、書かれなかったこと、語られなかったことが核心だったりするわけだ。

読後、夫婦はそれぞれ子どもの頃に父親との葛藤を抱えており、その後の人生に強く影響していたんだと思った。そして、子どもに恵まれなかったことが発症を決定づけた。それが本のなかでは、1行しか触れられていないのが印象的だった。カウンセリングは週一回、一回9千円で何年か受け続けたみたいだけど、これに関しては内容がほとんど触れられていない。「こちらが話し続けるだけ」といった描写があって、本人たちは効果を感じていなかったみたいだ。一方、服薬に関しては、だんだんとその量の調節なんかを本人の経験からの知識で行っていて、生活を支える唯一のツールだったことがうかがえる。

一気にこうした本が読めるというのが、ぼくにとって少し驚きだった。集中力が枯渇気味で、心理に関することはしばらくお預けだと強く思っていたのに、それに目が行って、そのまま読み切ってしまったというのは、やはり今、自分の道を誤っているという啓示なのか・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿