期待されると裏切りたくなる

他者からの期待を感じるとそれが励ましになる人もいるけど、ぼくの場合は、いつもじゃないけど、ときどき拒否したくなるときがある。それは自分に対する誤解をどこかで感じると何かが動いてそういう気持ちになる。たぶん、これはぼくだけのことではないような気もする。つまりそれはその相手への期待ではなく、期待する人の期待なのだと思うからで、よくあることだからだ。思春期のある種の感情を、恋に恋していると表現されることがあるけど、メカニズムはそれに似ているのかもしれない。

先日、話していてふとそれを感じたことがあった。そしてそれを感じるとトレドのタホ川を思い描いてしまう。タホ川に囲まれたトレドの町、そしてその小高い丘に聳える城塞。歴史ではその城砦は何度も攻略されているけど…。

以前、ある集まりで、初対面の女性に星座による性格の違いの話しをしたら、猛烈に反発されたことがある。ある星座の人の性格を「さわやか」と言ったら、自分の職場の人との不快極まりない経験を語り、その人がその星座だったと言った。ぼくは「星座は、基本的にお遊びだから…」と取り繕ったけど、彼女はその不快な経験がフラッシュバックしたみたいで、ああ余計なことを言ってしまったと後悔したものだった。でも、最近、ときどきそれを思い出させるようなことが自分に対して起こっている。基本的にお遊びの次元ではなく…