MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

社会的遺伝

2011-08-23 22:23:51 | 日記
長く仕事をさせてもらっているところの新しい担当者から電話をもらった。ぼくがよく知る分野のことで、ある言葉の意味を確認したかったらしい。ぼくは急な質問だったのと、具体的に何が知りたいのかよくわからなかったので、2,3確認したら、電話の向こうで相手がおろおろした感じの話し方になって、「○○さんならよく知ってるって△△が言っていたので電話させてもらったんですけど・・・」と恐縮しているというか、このくらいすぐ教えてくれてもいいじゃんっていう口ぶりになってきた。

ぼくは、自分の知る限りのことは答えようと思ったし、聞いてくること自体を失礼なんてぜんぜん思わなかったんだけど、電話してきたことへの彼の長々とした言い訳を、ただただ唖然として聴く羽目になった。よく考えると、前任者も、その前任者も少し似たタイプだった。普通のスケジュールの確認も、目をあわすのが苦手で、ニコニコしながらも顔が引きつる人たちだった。そしていま、彼らがそのセクションの「主流派」を形成しているらしく、よく考えると、ぼくに気楽に話し掛けてくれていた人たちは退社するか、異動させられている。

類は友を呼ぶというけど、世の中には、自分と「同種」の人たちとしか付き合えなかったり、「異株」な人たちとは、一緒にいるだけで緊張してしまうっていう人たちがそこそこいるんだなと実感した。まあそのうちぼくも排除されるんだろうけど、企業風土って、基本的にこうしたメカニズムで決まって、一度流れができると、もう、よっぽどのことがない限り後戻りできなくなるんだなって、納得した次第だ。

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