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ウイルスという敵

2020-06-26 07:00:00 | 報道/ニュース

6月1日 テレビ朝日「グッド!モーニング」 池上彰のニュース検定


新型コロナウィルスの感染拡大で
人々は日常生活の中でもウィルスの存在を警戒するようになった。
ウィルスは細菌よりもさらに小さく
体に入ると病気を引き起こす。
新型コロナウィルスだけでなく
インフルエンザや
はしか
水ぼうそうなど
数多くのウィルスがある。
人類が長い間闘っている敵なのである。
ウィルスは細菌と違って
自力で増えたり子孫を残したりすることができない。
このため“生き物”とは呼べないという考え方もある。
もともとウィルスが潜んでいる動物は決まっていて
インフルエンザウィルスならカモ
エイズウィルスはチンパンジーだとみられている。
そして今回の新型コロナウィルスはコウモリだという見方が有力である。
ウィルスは外に出てしまうと感染力を失う。
動物の体内で感染力を維持しているのである。
ウィルスは決まった動物の体内にいる限り問題を引き起こさない。
共存しているのである。
しかし問題は
違う動物にうつった際病気になる可能性が高まることである。
たとえばインフルエンザウィルス。
通常はカモの体内にいるが
ニワトリや人にうつると病気を引き起こす。
さらにウィルス自体がより毒性に強いものに変異する恐れがある。
今回の新型コロナウィルスは
コウモリから何らかの生き物を経由したうえで人に感染した可能性が高いとみられている。
動物からうつったばかりのウィルスに対して人間は免疫を持っていない。
防御する力が弱いのである。
私たちは“ウィルス”という敵が体の中に入らないよう
最大限注意する必要がある。


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