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元プロ野球選手が挑む ニュージーランドに日本式野球を!

2017-02-23 07:15:00 | 報道/ニュース

2月3日 国際報道2017


ラグビーやクリケットが盛んなニュージーランドで
マイナーなスポーツが野球である。
そんなニュージーランドで野球を広めようと海を渡った選手がいる。
元サムライジャパンのメンバーとしても活躍した
元ロッテのエースピッチャー 清水直行さん。
日本式の野球指導で18歳以下のニュージーランド代表チームの強化に乗り出している。

1月中旬
9月にカナダで開かれる
18歳以下のWBCワールドベースボールクラシックへの出場権をかけた
オセアニア予選が開かれた。
監督としてニュージーランド代表を率いたのは
ロッテなどで投手として活躍した清水直行さん(41)。
3年前の引退直後からニュージーランドで野球を普及させようと活動している。
初戦の相手は優勝候補のオーストラリア。
ピッチャーの乱調や守備のミスなどもあり
11ー1でコールド負け。
(清水直行さん)
「“ボールから目を離すな”
 “1つのプレーはチームのプレーだから”というのをずっと言い続けているんですけど
 なかなか集中力が続かない。」
 ニュージーランドの野球を見ていてすごく思うことです。」
清水さんは2004年のアテネオリンピックに日本代表として参加。
2005年にはロッテの日本一に貢献したほか
翌年の2006年 WBCでも優勝を経験した。
外国での指導を思い立ったのはアテネオリンピックから帰国後
代表監督だった長嶋茂雄さんがメンバーに語った
“野球の伝道師たれ”という言葉だった。
(清水直行さん)
「強くなって夢を見られるような環境まで自分が持ち上げていければ
 1回 オリンピックの舞台も経験したので。」
ニュージーランドの最大都市 オークランド。
清水さんはこの町を拠点にボランティアで野球の普及活動をしている。
ニュージーランドを選ぶきっかけとなったのが
自らも出場したWBCの予選試合を観た時。
ラグビー強国で野球と無縁だと思っていたニュージーランドが
WBCに参加していることに新鮮な驚きを覚えたからだという。
しかし現実は厳しいものだった。
ニュージーランドの野球人口はわずか6,000人。
国内にプロリーグは無く
クラブチームがあるのも大都市だけ。
清水さんは野球経験のある選手をオーストラリアやUAE
アメリカなどから呼び戻すところからチーム作りを始めた。
(清水直行さん)
「チームがニュージーランドの中で作れないというところが大きな課題で
 集まって練習できないんです。
 そのためにはやる人を増やして
 競争させるような野球にしていかないといけない。」
一方で野球を強くするには競技人口を増やす必要があると考え
子どもたちを対象に野球教室も始めた。
今年はオークランドの野球チームに所属する約20人が参加。
日本からはヤクルトで活躍した宮本慎也さんなど
2人の元プロ野球選手を講師に招いた。
子どもたちには元プロ野球選手から直接指導を受けられる貴重な体験である。
「日本のスタイルはアメリカと違ってすごいです。
 すごい気合いで
 体の使い方がうまい。」
「バッティングのことをたくさん教わりました。」
(宮本慎也さん)
「やっぱり年々上手になっていますし
 どうしても野球人口は少ないんですけど
 目に見えてうまくなっている姿を見るとうれしくなります。」
野球ができる環境を整えるには一人では限界がある。
そこで清水さんは現地の日本人社会に協力を仰いだ。
(中村敬志さん)
「清水さんはちゃんと目的を持って夢を持っていらっしゃるというのが
 お会いしてわかりましたのでぜひ応援したい。」
オセアニア予選2日目のグアム戦。
ここで負けると予選突破が厳しくなるためどうしても負けられない1戦である。
初回 先頭打者を三振で仕留めたものの
3ー3の同点で迎えた7回にはワイルドピッチなどによる守備の乱れから
5ー3と勝ち越しを許す。
その裏タイムリーヒットで同点に追い付き
さらに8-5と逆転。
ところが9回表に追い付かれ延長戦にもつれ込む。
10回裏 ランナー2塁3塁。
4番のヒル選手に出した清水さんのアドバイスは・・・。
狙い通りレフト前ヒットで接戦を制した。
清水さんの監督としての初勝利だった。
(ヒル選手)
「監督から“ホームランじゃなくて内野を抜けるヒットでいい”と助言があったけど
 うまくいったよ!」
(清水直行さん)
「勝てて良かったです。
 勝てばいろんなものが収穫になるので
 負けても収穫になりますけどより大きな収穫になると思うので
 これもいい経験ですよ。
 子どもたちには。」
世界の子どもたちにもっともっと野球の魅力を伝え
プレーを楽しんでもらいたい。
清水さんはその夢をニュージーランドから追い求めようとしている。






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