3月8日 おはよう日本
おしゃれのアイテムとして若い女性を中心に広がるカラーコンタクト。
これらは度の無いものであっても目に直接触れるために
使用にあたって眼科医の受信が進められている医療機器になる。
ところが医師の診察を受けずに使って目を傷める人が出ていて
眼科医がつくる学会では警鐘を鳴らしている。
東京渋谷。
「かわいい。」
「目が大きくなる。」
「ほとんどしている。
していない子の方が珍しい。」
その一方で痛みを訴える声も聞かれた。
「目が真っ赤になり目やにがすごいし目があかなくなった。」
「つけていると乾燥する。」
眼科医でつくる学会では危機感をつのらせている。
調査結果によるとカラーコンタクトレンズによる目の不調を訴えた患者は
去年7月~9月の3か月間で約400人。
なかには角膜の表面が傷ついたり炎症を起こしたり
結膜炎になった人もいた。
学会では医師の診察を受けずに使用している人が多いことが背景にあるとみている。
カラーコンタクトレンズは直接目に触れるため
度無しのものも医療機器として扱われ利用者は眼科を受診するよう勧められている。
しかし今回の調査では患者の80%がインターネットの通信販売などで
自らレンズを購入し眼下を受信していないことが分かった。
大阪に住む10代の女性もその1人。
大手ディスカウント店でカラーコンタクトを購入し眼科を受診することなく使用してきた。
女性はある朝 目に異変を感じた。
「いつも通り朝起きてぱっと外を見たら霧がかかった状態。
“今日は曇りなのかな”と。」
その当時の女性の目の画像を見ると角膜に無数の傷があった。
重症には至らなかったが完治には数週間かかる見通し。
学会では質の悪いレンズが被害を広げていると指摘している。
レンズからざらついた色素が流出し目を傷つける場合があると言う。
通常 カラーコンタクトレンズは色素をレンズがサンドウィッチのように挟み込んでいる。
しかし目に近い裏側が薄く色素が簡単に露出する質の悪いレンズも確認されている。
これでは角膜などに傷がついてしまう。
学会では購入の際に眼科の医師から使い方などのアドバイスを受けてから
カラーコンタクトを安全に使えるようにするべきだとしている。
(日本コンタクトレンズ学会 渡邊潔理事)
「買う人がレンズの良しあしをどう判断するか難しい。
眼科の診察を受けて処方箋を持って購入するシステムをつくらないといけない。」
こうした事態を受けて厚生労働省も販売の実態調査に乗り出している。
(厚生労働省 医療機器審査管理室 浅沼一成室長)
「実態調査を進めている。
販売店の方にアンケートをとったり
覆面で実際どういう風にカラーコンタクトレンズが売られているか
安全な流通販売について更なる対応策ができるか検討したい。」