YAMAHA PC1002 パワーアンプ 2台目
このアンプを使ってみて中々具合がよさそうなので「通電確認のジャンク品」を5,350円で購入しました。決して普通のアンプがダメなわけでは無くこういう必要最低限の帯域と歪率の丈夫なアンプの中古でもよいアンプがあるというのが分かりました。新しいPAアンプは小型軽量の方向に向かっていてD級アンプのスイッチング電源方式なので個人的に興味はありません。
前面 それほど目立つ傷はありません。 不用意に触れないようにアクリルカバーが張り付けてあります。
側面
裏面
上面
ツマミを回してみるとデテントボリュームなのにクリック感が無いので外してみるとツマミが壊れています。
よく見るとツマミをネジで締めるところがプラスチックなので割れて壊れて締めることができません。これでPC1002アンプのツマミが取り換えられている原因が分かりました。業務用アンプのボリュームのツマミがいくら頻繁に操作しないとはいえこれでは・・・
蓋を開けるとけっこうな埃です。
電解コンデンサーを取り外しましたが膨らんだり液漏れはなさそうです。(80V 15000uF)
Power TR MJ15022,MJ15023 このアンプは珍しいMotorola社製の製品を使用しています。最初からこのTRなのか交換したのかは分かりませんが回路図とは違っています。このTRはTransition frequency (FT)も低くその点ではPAには向いているのかな?
fTやCobを見ても特段高性能でも無くいわゆるPA用なのですがそれが音に影響するか興味があります。
ツマミは割れたプラスチックを拾ってエポキシで接着しましたがもうネジで止めることはできないのでボリュームのシャフトに直接接着して固定しました。
ドライバとサーボアンプ保護回路など。
こちらから見るとTRの名前が全部こちらを見ています。極性のあるコンデンサーは全部極性が揃って並んでいてメンテナンスが良いです。
リレーはアークは無いのできれいにします。
スイッチも分解清掃します。
交換部品
L,R=100Hz
L,R=10KHz
完成 入力端子はRCA端子に交換しました。残留雑音L,R=0.15mV 周波数特性5-50KHz -1db
モトローラのパワーTRと言えば昔DENON PMA-500に使用されていたMJ2501,MJ3001のダーリントン接続されたパワーTRが有名で自作でもよく使われていたようです。もう48年も前の話ですが・・・。
システムに入れて試聴中 いつも使用しているTechnics SE-9060(60A)と比べて特段変わった感じはありませんが何となく力強く前に出てくるような感じがします。