MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

生演奏付の絵本の朗読講演に行ってきました

2013年11月22日 | 講演会や勉強会
他校から「絵本作品の朗読講演があるので来ませんか?」

という誘いが読み聞かせボラ経由であったので
ためしに聞いてみようと思い、行ってきました。

そこでは、日本の楽器を使った生演奏と
女優さんの絵本の朗読が一緒になり
絵本も原作とは異なる、特別に作った仕掛け絵本で読んでくれました。

しかし、ステージと私の距離がかなり離れていたからか
朗読した絵本を家でよく読んでいたからか
私は朗読中、絵本の世界の中に入ることができませんでした。

普通の絵本の読み聞かせとは別物だと思って
楽しめたらよかったのですが・・・

朗読講演を聞いて感動する人もいっぱいいると思うのですが
私は、絵本そのもので読んだ時の方が
作品の深いところまで入っていくことができました。
そして、深い感動を得ることができました。

なぜ、今回の絵本の朗読講演は楽しめなかったのか
私なりの考えてみました。

・自分たちで作った絵本の挿絵が多すぎる

自分の想像の世界の中で絵を動かしたかったので
絵本以外の挿絵をたくさん出してほしくなかった。
挿絵は原作では絵が厳選されて載っていたので。

・感動的な場面で浸りたいとき、音楽が邪魔に感じた

作品の状況と音楽がミスマッチしていたというか
私のこの作品に対するイメージと
そこで演奏されていた音楽のイメージが異なっていた。

演奏自体は単体で聴く分には、とても素敵なのですが
この作品を読むときには音楽(BGM)がない方がいいと思った。

・舞台と席と、距離がありすぎた

体育館の一番後ろの席で聞いていたが
絵本の世界に包み込まれるようにして入っていくのには
体育館は広すぎたかな・・・距離も大事だと思った。


感動した!すごくよかった!という人の方が多いでしょうが
絵本はやっぱり挿絵の数も、言葉も、余白も、考えられて作られているので
それらを大切にして読むほうが、深い感動が得られると思いました。


よく、ストーリーテリング(おはなしを語ること)などで言われるのが
演じるより落ち着いて語る方が、聞き手はおはなしの世界に入りやすいと言います。

私も昔は演じながら絵本を読んでしまうタイプでしたが
最近は、素朴に読んでもらえる方が、絵本の世界に入りやすくなりました。

自分の中で想像を膨らませておはなしの世界を楽しむことができるから
絵本やおはなしは楽しいのでしょう。

とはいっても、原作はイマイチだったのに
映画やアニメにしたら、質が高まり人気が出たという作品もあるので
手がける人次第なのでしょうか・・・?!

あとは、個人の好みも大きいかもしれませんね。

否定的なことをつらつらと書いてしまいましたが
これらをきっかけに、子ども達が実際の作品を読んでみたいと
絵本を手に取ってくれたら、万々歳です。

そこから、本の世界への道が開けたら嬉しいですね。


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