名馬電機社長の事業報告という名の日記

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海外競馬ニュース&主要レース結果 2014.10

2014年09月27日 | 海外競馬
北米
カナダ年度代表馬Uncaptured引退(Bloodhorse)
2012年2歳時にカナダ年度代表馬となったUncapturedが引退。

Cross Traffic引退(Racing Post)
昨年のホイットニーハンデ勝ち馬Cross Trafficが引退。Spendthrift Farmで種牡馬入り。

Flashbackがい引退(Bloodhorese)
Tapit産駒でケンタッキーダービー戦線の有力馬となったものの故障により本番への出走がかなわなかったFlashbackが引退、Hill 'n' Dale Farmsで2015年より種牡馬入り。

Game On Dude引退(BloodHorse)
サンタアニタハンデ3勝などG1を8勝したGame On Dudeが引退。主戦のサザーランド騎手がこの馬を降ろされたことで引退したこと(後に復帰)などサイドストーリーにも事欠かなかった馬で、長くアメリカのダート中長距離路線ではトップを走ってきたが最近は年齢的な衰えからか全盛期のような走りができておらず、最後のレースとなったパシフィッククラシックでは3歳のShared Beliefに敗れ世代交代の感が強かった。

Will Take Charge引退(BloodHorse)
昨年の3歳チャンピオン、Will Take Chargeが引退。Three Chimneys Farmでの種牡馬入りが決まった。3冠では良いところがなかったものの昨年後半から力をつけトラヴァースS、ペンシルヴェニアダービーと連勝して臨んだBCクラシックがMucho Macho Manの僅差の2着だった。今年に入ってからも勝ち星こそ1つのみだったが堅実に走っていたが軽い故障により引退となった。

Princess of Sylmar引退(BloodHorse)
昨年のケンタッキーオークス勝ち馬でG1・4勝のPrincess of Sylmarが引退することに。昨年秋、当時牝馬最強であった女王Royal Deltaを馬格で劣るこの馬が外からねじ伏せた競馬(Beldame Invitational Stakes)が非常に印象的であった。

Palace Maliceが引退撤回、現役続行を発表(Blood Horese)
軽度の故障により一度は引退種牡馬入りが発表された昨年のベルモントS勝ち馬Palace Maliceだったが、Three Chimneys Farmが権利の半分を購入、来年の現役続行を表明した。管理するのは引き続きTodd Pletcher調教師で勝負服も変更ない模様。

My Miss Aurelia, Dreaming of Julia引退(Blood Horse)
総決算のBCを前に大物の引退が相次いでいるが2011年の2歳牝馬チャンピオンMy Miss Aurelia、昨年のケンタッキーオークス1番人気でフリゼットS勝ち馬のDreaming of Juliaが引退。ともに生まれ故郷に帰って繁殖入り。

Princess of SylmarBelieve You CanそしてBeholderがファシグティプトン11月セールに上場。(BloodHorse/RacingPost)
毎年良質の牝馬が上場されるファシグティプトンの11月セールに昨年のケンタッキーオークス馬Princess of Sylmar、一昨年のケンタッキーオークス馬Believe You Can、そして昨年一昨年とBCを2年連続優勝し今年3年連続を目前にしているBeholderが上場されることに。


◆主要レース結果
・3歳
9/20 Pennsylvania Derby(ペンシルヴェニア・ダービー)(G2) パークスレーシングD9f
Bayern (J:M.Garcia / T:B.Baffert)
G2ながら2冠馬California ChromeがベルモントS以来の出走とあって注目された一戦。スタートして3番手のインコースにポジションを取ったCalifornia Chromeだったが勝負どころですでについていくのが精一杯という感じで直線に向いては春の強さの片鱗もだせず6着惨敗。鞍上はレース後「叩き台であったこと」「マークが厳しかったこと」を挙げた。勝ったのはスタートから先手を取ったBayern。レース序盤はスローペースに落としこむと半マイルから3/4マイル地点でペースアップ、後続をふるいに掛けるようにして直線に向かうと独壇場で2着に5馬身3/4をつける快勝。前走トラヴァースS大敗から一変の競馬だった。

9/20 Cotillion Stakes(コティリオンS)(G1) パークスレーシングD8.5f 牝馬
Untapable (J:R.Napravnik / T:S.Asmussen)
3歳牝馬のG1、Jojo Warriorが早めのペースを刻む中、3番手で進んだKYオークス馬Untapable。3コーナー辺りから前との差を詰めるようにして進出し、直線入り口で先頭に並びかけると内で粘るJojo Warrior、外から追い込んできた2番人気のSweet Reasonを抑えて優勝。前走ハスケル招待では果敢に牡馬に挑戦するもBayernの前に5着と敗れていた。同世代の牝馬相手にきっちり勝って本番は年上のお姉さん方相手に挑戦する形。

・3歳以上
9/14 Northern Dancer Turf Stakes(ノーザンダンサーターフS)(G1) ウッドバイン芝12f
Sheikhzayedroad (J:M.Lane / T:D.Simcock)
道中後方に位置していたSheikhzayedroadが向こう正面中頃からインからするするとポジションを上げ、直線は逃げるReporting Starを内側から埒沿いを通って交わし先頭に。さらにその2頭の外からこれも後方にいたDynamic Skyが追い込み、最後はReporting Starを挟むような形で3頭がゴール。わずかに内Sheikhzayedroadがほか2頭を抑えて1着。勝ち馬はイギリスからの遠征馬で前走Yorkで10fのG2を勝ってここに臨んでいた。

9/14 Woodbine Mile Stakes(ウッドバインマイル)(G1) ウッドバイン芝8f
Trade Storm (J:J.Spencer / T:D.Simcock)
残り1fまで逃げて先頭を走っていたBobby's Kittenだったが道中後方のインから追い込んできたTrade Stormが鮮やかな差し切りを見せて1着。2着も後方待機組のKaigunが入った。勝ったTrade StormはノーザンダンサーターフSのSheikhzayedroadと同じくSimcock師の管理する英国からの遠征馬でG1ダブルを達成。


欧州
Frankie、Treveを降ろされる(Racing Post)
今季2戦して勝ち星のなかったTreve、管理するHead調教師の強い要望で凱旋門賞、そしてその前哨戦ヴェルメイユ賞の鞍上をFrankieから無敗コンビのThierry Jarnet騎手にスイッチされることに。Joaan殿下の主戦騎手であるFrankieの降板というニュースは衝撃的であったが物語的にはArcプレップデイの良い伏線になった感も…。

Noble Missionが繰り上がりでG1馬に(Racing Post)
怪物Frankelの全弟Noble Missionが、今年春2着となったサンクルー大賞の勝ち馬Spiritjimから薬物の陽性反応が出たことにより失格となったため繰り上がりでG1タイトルを手にした。ちなみにSpiritjimから検出されたのは呼吸器系の薬物でその薬物の影響下においてレースに出ることは禁止されているが、レース以外の時に使用されるぶんには問題ないもので「調教時に使用したものが残留してしまった」模様。

凱旋門賞1番人気Sea the Moon引退(Racing Post)
凱旋門賞戦線で1番人気に支持されていたドイツダービー勝ち馬Sea the Moon、バーデン大賞2着後に故障が発覚して引退。

Street Cryが死亡(Bloodhorse)
ZenyattaやStreet Senseを輩出したStreet Cryが神経系統の合併症により安楽死となった。

◆主要レース結果
・2歳
9/13 Juvenile Turf Stakes(ジュヴェナイルターフステークス)(G3)
John F Kennedy (J:J.O'Brien / T:A.O'Brien)
昨年Australiaが勝利したこのレース、今年も勝利したのは同じくCoolmore&O'Brien親子のチーム。毎年恒例世界の偉人シリーズ、John F Kennedyの名を付けられた同馬、ヨークシャーオークスでTaghroodaに初黒星をつけたTapestryの全弟で、現段階来年の英国ダービーの前売り一番人気に。

9/14 Moyglare Stud Stakes(モイグレアスタッドS)(G1) カラ芝7f 牝
Cursory Glance (J:A.Atzeni / T:R.Varian)
ここまで3戦2勝の1番人気Cursory Glanceが中団につけ、残り1fで先頭に立つと後続の追撃を振りきって1着。お父さんはDistorted Humor。騎手、調教師は前日の英国セントレジャーと同じコンビ。

9/14 Vincent O'Brien National Stakes(ヴィンセント・オブライエン・ナショナルステークス)(G1) カラ芝7f
Gleneagles (J:J.O'Brien / T:A.O'Brien)
道中最後方を進んでいたGleneaglesが残り2fあたりから仕掛けられると一気に加速。素晴らしい切れ味を見せて先頭に立つ完勝で圧倒的人気に応えた。デビュー戦こそ4着だったものの2戦目の初勝利からG3,G2,G1と着実にステップアップして4連勝達成。今年の愛1000ギニー勝ち馬Marvellousの全弟。

・3歳
9/13 St Leger Stakes(英セントレジャー)(G1) ドンカスター芝14.5f
Kingston Hill (J:A.Atzeni / T:R.Varian)
中団やや後方に位置した今年の英ダービー2着馬Kingston Hill。直線に入ると馬群が馬場いっぱいに広がったこともありコースの大外に持ち出すことになったが、追い出されてからは着実に前との差を詰め、最後内側に切れ込みながらも差しきり。

9/14 Prix Niel(ニエユ賞)(G2) ロンシャン芝12f
Ectot (J:G.Benoist / T:E.Lellouche)
ここまで6戦5勝、春以来の出走となったEctot。Al Shaqab Racingに権利を購入されて初めての出走となった今回、ここまでマイルまでの距離経験までしかなかったが、最後方待機から直線大外に持ち出すと一気にの末脚で先頭に立つと最後は脚が鈍り差を詰められるものの先頭を保って優勝。父Hurricane Run、母父Linamixという血統からは距離に不安がなさそうだし本番に向けて面白い一頭が出てきた印象。

・3歳以上
9/7 Grosser Preis Von Baden(バーデン大賞)(G1) バーデンバーデン芝12f
Ivanhowe (J:F.Minarik / T:J.Carvalho)
圧倒的人気の3歳馬Sea the Moon。レース前から陣営は人気になっている凱旋門賞後、来年も現役を続行してロイヤルアスコットを目指す、と早々に表明。レースはダービー時の鞍上Soumillonがフランスでの優先騎乗があったため乗れずに代打のC.Demuro。レースは序盤からSea the Moonが軽快に逃げる展開、最後の直線外埒を頼って馬を外に出そうとするも外埒に張り付く前に埒とSea the Moonの間に馬体を滑り込ませて伸びてきたのがIvanhowe。一気に交わして優勝、嬉しいG1制覇。ちなみにIvanhowe昨年3歳時のドイツダービーではC.Demuroが騎乗して8着だったという経歴があり、なんとも因縁めいた結末となった。

9/13 Enterprise Stakes(エンタープライズS)(G3) レパーズタウン芝10f
Free Eagle (J:P.Smullen / T:D.Weld)
昨年2歳時、今年のダービー最有力候補に挙げられながらAustraliaに敗れてそのまま休養していたFree Eagleが復帰初戦。4角で馬なりのまま先頭に取り付き、追い出されると後続をぶっちぎり。相手が強くなかったとはいえ楽しみな馬の復帰となった。

9/13 Matron Stakes(メイトロンS)(G1) レパーズタウン芝8f 牝
Fiesolana (J:B.Lee / T:W.McCreery)
春コロネーションSなどG1を2勝している3歳のRizzenaが1番人気。直線外から末脚伸ばし先頭に立つも内から5歳のFiesolanaが並びかける。最後はFiesolanaが半馬身先着してG1初制覇。

9/13 Irish Champion Stakes(愛チャンピオンS)(G1) レパーズタウン芝10f
The Grey Gatsby (J:R.Moore / T:K.Ryan)
人気は英国ダービー馬Australia。前走陣営が「ベスト距離」としていた10fのインターナショナルSを快勝し、同じ10fに使ってきたとあってここもまず負けないという空気だった。直線堂々抜け出し「これは勝った」と思ったが道中最後方に控えていた今年のフランスダービー馬The Grey Gatsbyが一歩ずつ差を詰めると最後は今年の英仏ダービー馬による叩き合いの末、The Grey Gatsbyがクビ差先着してゴール。前走インターナショナルSでは完敗していたものの、今回は鞍上が仏ダービーを勝った時のMoore騎手に戻っており「Moore恐るべし」の一言。

9/14 Irish St Leger(愛セントレジャー)(G1) カラ芝14f
Brown Panther (J:R.Kingscote / T:T.Dascombe)
Aidan O'Brien陣営のラビットEye of the Stormが大きく逃げるなか、唯一その直後につけて早めの競馬をしてBrown Pantherが直線で先頭に立つと後続を全く寄せ付けない大差を保っての優勝。2,3着に英セントレジャー勝ち馬2頭を従えての勝利。これまでG1でも期待されながら結果が出せなかった元サッカースター選手のマイケル・オーウェン氏の所有馬、嬉しいG1初制覇となった。

9/14 Prix Vermeille(ヴェルメイユ賞)(G1) ロンシャン芝12f 牝
Baltic Baroness (J:M.Guyon / T:A.Fabre)
注目はこのレース昨年の勝ち馬で凱旋門賞勝ち馬のTreve。今年は昨年ほどの勢いがなく鞍上もFrankieから無敗のコンビJarnet騎手とのコンビニ調教師が戻すことを熱望し、試行錯誤を行ったもののペースと展開がマッチしなかったにしても同じような一から競馬をしたDolniyaを一旦交わしたものの交わされる競馬で昨年の輝きはほとんど残っていなかった。勝ったのは逃げたPomologyが逃げこみを図るところ、内ラチぎりぎりから伸びてきたBaltic Baronesss。ドイツ産馬でフランスFabre調教師の管理馬。ここまでG1の勝ち星はなく、ここがうれしいG1初勝利。ちなみに母母は牝馬ながらドイツダービーなど男馬相手にG1を勝ち、ジャパンカップで来日もしたボルジアという日本のファンにも馴染みのある馬。

9/14 Prix Foy(フォワ賞)(G2) ロンシャン芝12f
Ruler of the World (J:F.Dettori / T:A.O'Brien)
スタートから先手を取った昨年の英国ダービー馬Ruler of the World。道中自分のペースで運べたこともあるが、勝負どころで出走馬中最初に手が動き出し早めに後続を離しにかかる強気の競馬をしたFrankieとそれに応えたRuler of the World。直前でTreveの鞍上を降板させられたFrankieにとっては特に嬉しい一勝となった。個人的には長年Darleyの主戦を務め、ライバル関係にあったCoolmoreのメインステーブルAidan O'Brien厩舎の有力馬に乗っての勝利(半分Al Shaqab持ちとはいえ)というのは感慨深いものがあった。

9/14 Prix du Moulin de Longchamp(ムーラン・ド・ロンシャン賞)(G1) ロンシャン芝8f
Charm Spirit (J:T.Jarnet / T:F.Head)
R.Hannon調教師が送り込んだ3歳4歳のマイルチャンピオンToronado、Night Of Thunderを抑えて勝ったのは地元フランスの3歳馬Charm Spirit。今年の英国2000ギニーではNight of Thenderの5着に敗れていたが、その後2連勝してここに臨んでいた。前走ジャンプラ賞に続くG1連勝となった。

オセアニア
Black Caviarに初仔誕生(Racing Post)
無敗の最強スプリンター・Black Caviarに待望の初仔が誕生。父Exceed And Excelの牝馬。仔馬誕生自体がニュースなのだが写真や映像を見るとBlack Caviarがとても優しそうな母親をやっていて、現役時代の完全無欠ぶりからの落差がなかなか感慨深い。

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