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ロンドンから徒然に

川勝さん

2012-02-01 | 音楽
 月曜日にロンドンに戻ってきました。ずっと暖かかったのに、どうやらここに来てロンドンの冬らしさを取り戻したみたいで、霙交じりの空がうらめしいです。

 せっかく暖かいはずのカンヌも滞在した週末全ての日が雨。どうせ朝から晩まで会場内で過ごさなければならないのなら、変に未練がましくならずに仕事に精出せていいや、と割り切ることにしました。雨は雨なりに普段見られない景色も映し出してくれるし。



 さいわいfnac(CDやDVD、本、音響機器などを取り扱うフランスのチェーン店)は遅くまで開店しているので、ヘッドフォンで視聴したり、本を眺めたり(フランス語なので辞書なしでは、読むというよりこの表現の方が当たっているかな・笑)は仕事が終わった夜でもできました。

 それにしてもフランスにはやっぱり知らないアーティストがたくさんいます。殆どイギリスには紹介されていませんしね。むしろ日本の方が音楽にしろ、映画にしろ、フランスや他のヨーロッパ圏の文化は紹介されているんじゃないでしょうか。

 こういったマイナー(?)なカルチャーあるいはサブカルチャーを日本に浸透させた功績というと必ずこの人を挙げなければならないでしょう。
 川勝正幸氏。自宅の火災で亡くなったというニュースを見て驚きました。

 彼とは大昔にたった一度だけ仕事をしたことがあります。当時大人気だった某ミュージシャンのコンピレーション・アルバムのセットを企画しようとして、彼に参加をお願いしたんです。
 僕から投げかけたテーマに対する回答は、さすがに様々な音楽に精通していて、またこよなく愛している人ならではの素晴らしい切り口でした。

 結果、自賛できるほどの良い企画になったと思ったのですが、レコード会社だったかプロダクションだったかのガードが固くて、結局商品としては実現できなかったのが今となっては残念でなりません。

 R.I.P.

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご冥福をお祈り致します (かものはし)
2012-02-03 21:26:07
え!!!びっくりして、思わず、叫んじゃいました!
お亡くなりになってしまったのですか…。
それは大変残念でなりません。
どうかご冥福をお祈り致します。
そうでしたね。ポップカルチャーと言えば、
と言われて、
出てこない人はいないくらい有名な方でしたよね。
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Unknown (Max)
2012-02-06 06:49:16
あんな人はもう出てこないかもしれませんね。というか、彼のような仕事を生み出す土壌がまだあるのかが心配です。様々なカルチャーやサブカルチャーが共存する世界は豊かだと思うのですが。
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