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ロンドンから徒然に

バックベンチャー

2010-03-25 | 日常
 92兆円強の2010年度予算がスピード成立したとか、名古屋市議会で議員定数と報酬半減案が否決されたとか、今日は(こちらの)朝から議会ネタのニュースが日本から流れてきました。

 時同じく、こちらでもイギリス議会の予算審議がTVで生放送されていました。
 一日中国会の生中継がある専門チャンネルがあるくらいなので、ポイントポイントで一般のチャンネルにも国会の様子は流れます。

 一度内部を見学したことがあるので、映し出される部屋の様子は実感できますが、意外と狭いんです。
 それに日本のようにそれぞれの議員の席が用意されているわけではなく、長い革張りのシートに順不同に並びます。

 とはいえ、暗黙のうちの席順はあるわけで、当然首相を中心に重要閣僚が最前列の席に並び、逆にその向かいの最前列には影の内閣のメンバーや他の有力な党の党首が席を占めるというわけです。

 で、当選したばかりの新人議員なんかは後ろの席(backbench)を温めるのでbackbencherと呼ばれます。議決の時の数合わせに必要とされる、日本で言うところの陣笠議員ですね。

 ところで議題によっては空席の目立つ時もあるのですが、こういった重要な議題になると席が足りなくなります。backbencherどころか、写真を見てもお分かりのように、横に立ったままの議員がたくさんいるんです。



 議員の数が多すぎる、というのはどこの国でも、あるいは地方でも言われる問題で、最初に書いた名古屋市議会のような問題になるところも少なくないんでしょう。
 このこと自体は難しい問題で、どちらの意見も多いんでしょうが、議員の数の問題か、物理的な席数の問題かはともかくとしても、立ったまま審議というのは、ちょっとねぇ。

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