HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

地球上の負荷

2009-08-07 | Weblog
 今月は一時帰国を予定していたのですが、こちらでの仕事がめちゃくちゃに忙しくなってきて日程の目処が立たず、待っている間にチケットがあれよあれよと残りが少なくなっていき、とうとう一席もない日まで出てきました。
 もうここらで思い切って決めてしまわないと大変だと思って取ったのですが、今度は席の問題が。

 というのも、若干閉所恐怖症気味の僕はどうにも通路側でないと落ち着いて眠ることもできないのです。でも、こんな混み具合だから当然好きな席も取れるわけがなく、けっこう頻繁に帰国しているのでビジネス・クラスを取るのも気が引けるし、プレミアム・エコノミーなんて逆に普通のエコノミーより早くなくなるのです。
 待てよ、と思って貯めたマイルを見たら、このところ全然使っていなかったので十分に貯まっていました。ということでアップグレードが出来てめでたし、めでたし。

 狭い空間でずっと長時間居続けるのは本当に辛いことで、そう考えると先日宇宙から帰還した若田さんなんて、僕からするともう奇跡の域です。
 でも、ふと考えたのですが、宇宙にこうして暮らすのは閉所恐怖症の人と広場恐怖症の人とどちらにとって辛いんでしょう。狭い閉じ込められた宇宙船の中と考えると前者でしょうし、とてつもなく広い宇宙という空間に放り出されると考えると後者なのかもしれません。


(写真は映画『MOON』のポスターの一部を撮ったものです)

 いずれにしろ宇宙での勤務というのはとてつもない激務なんですね。無重力状態では身体に負荷がかからないので骨や筋肉の衰えが凄まじく、一気に何十歳も歳を取った状態になると言われています。
 何気なく暮らしている地球上での毎日ですが、こうした負荷のもとで生きているんだと思うと、人間って凄いなと思います。だからこれ以上精神的な負荷を増やす必要もないのでは、なんて思って気楽に生きていますが(笑)

 ああ、でもこのところ忙しいなぁ。マイルが貯まるのはいいんだけれど、ストレスが溜まりそう。