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ロンドンから徒然に

束の間のサウスバンク散歩

2009-08-02 | 旅・イベント
 天気予報が大外れで、どうやら冷夏になりそうなロンドンですが、聞くところによると日本も同じみたいですね。
 ともかく今日もまた曇り時々雨。本当に不安定な天気が続いていて、上着を手放せません。

 Embankmentの駅からテムズ川を渡るこの橋からの眺めも、普段の夏なら真っ青な空の下に遠くのセント・ポールや川に浮かぶボートが映えるのですが、如何せん厚い雲に覆われていては致し方ありません。



 ところで、今はその対岸のサウスバンクに植えられた樹木が赤地に白い水玉模様になっています。



 実はここにあるHayward Galleryでの展覧会“WALKING IN MY MIND”に符号した草間彌生さんの“Ascension of Polkadots on the Trees”という作品なのです。
 彼女の作品はこのようにPolkadots(水玉)をモチーフに使うことが多く、それが合わせ鏡等を利用してまるで無限に広がるような世界が出現します。

 ご存じのように、幼い頃から統合失調症による妄想や幻覚などの症状に苦しんできた草間さんが、そういった自分の心の中を描き始めたことから作り上げた独特の世界です。
 タイトルが書かれた石畳を撮ろうとしたら、まるで計ったかのように赤い水玉柄のサンダルを履いた女性がそこを横切りました。



 Hayward Galleryに寄ってみると、もう会期も半ばを過ぎているのにけっこうな人手だし、屋外での展示もあることを考えたら、やっぱり青空を背景にみたいと思い、出直すことにしました。

 帰りの道すがら見つけたこの噴水。なかなか面白いのです。
 四つの升に区切られたスペースのそれぞれの線上に噴水があり、不規則に水が出たり止まったりします。水が止んでいる時に別の升に移れるのですが、失敗すると水浸しに。うまく中に入ると水のカーテンを楽しむことができます。
 


 もちろんやりましたよ(笑)楽しかったですが、どうしても水がかかるので、中から写真を撮ることは諦めました。
 それにしても、本来の青空ならもっと楽しかったんでしょうけどね。