
お正月に四季のミュージカルを見るのはこれで3年目です。
新宿から初めて乗った都営地下鉄大江戸線汐留駅からすぐのカレッタ汐留で、
ウィンドショッピングをしたり、
日本の広告の歴史が分かる『アド・ミュージアム東京』で、
懐かしい小川ローザ「オ~、モウレツっ!」や、
前田びばりの資生堂のサンオイルのポスターなどを見たり(楽しめる所でしたよ!)して、
5時過ぎに劇場内に入りました。
キャッツ専用劇場に比べると全体的に狭くて、息苦しい感じがしましたが、
まず舞台装置に圧倒されました。
燻したような金の彫像が取り付けられた額縁の素晴らしいこと。
幕のドレープの曲線の美しいこと。
その贅沢な舞台美術はこのミュージカルを象徴するかのようでした。
5時半に開演した舞台はオークションの場面から始まりましたが、
前にGAOで映画版を見ていたこともあって、
大体のストーリーは分かっています。
私が待ち望んでいた、
シャンデリアの上昇とともに19世紀のオペラ座へといざなう場面では、
興奮のあまり心臓が止まりそうでした。
主役ファントムの高井治さんをはじめ皆素晴らしい歌唱力で、
ぐんぐんファントムの世界に引き込まれていきます。
特にファントムがクリスティーヌに自分のために歌えと情熱的に叫び、
クリスティーヌがそれに答えて高らかに歌い上げる
「The Phantom of the Opera」には鳥肌が立ちました。
何度ものカーテンコールの後もなんだか立ち去りがたく、
天井に吊るされていたパリオペラ座のものを完全縮小したと言うシャンデリアを見たり、
生オケを最後まで聞いたり
(舞台下に設えられたオケのボックス前は沢山の人で、演奏する様子を見ることができず残念!)
しました。
帰りの電車の中でも美しい音楽が頭の中で鳴り響き、
豪華な衣装が目に焼きついていて、
映画版では納得できなかった最後の場面の意味を考えたり、
妹とお互いの見解を話し合ったり、
ⅰ Podのイヤフォンを二人で片方ずつ使って
「The Phantom of the Opera」を聞いたりしながら楽しい時間を過ごしたのでした。