山頂から
小野十三郎
山にのぼると
海は天まであがってくる
なだれおちるような若葉みどりのなか。
下の方で しずかに
かっこうがないている。
風にふかれて高いところにたつと
だれでもしぜんに世界のひろさをかんがえる。
ぼくは手を口にあてて
なにか下の方に向かって叫びたくなる。
五月の山は
ぎらぎらと明るくまぶしい。
きみは山頂よりも上に
青い大きな弧をえがく
水平線をみたことがあるか。
(『詩のランドセル5ねん』らくだ出版)
高く天を目指して伸びる枝いっぱいに広がるケヤキの若葉の美しいこと、さわやかなこと。卸町のケヤキ並木が今とても美しいですよ。そんなさわやかな5月を感じさせてくれる詩に出会いました。
小野十三郎さんの「山頂から」という詩です。あふれんばかりの若葉緑、下の方かはかっこうの鳴き声が聞こえ、海の青と空の青が重なり合うような広大な景色。5月の山を登る「ぼく」の感動が五感に沁みるように伝わってきます。山頂よりも上に大きな弧をえがく水平線も感動的です。声に出して読みながら、5月の山の空気を胸いっぱいに味わってください。
小野十三郎
山にのぼると
海は天まであがってくる
なだれおちるような若葉みどりのなか。
下の方で しずかに
かっこうがないている。
風にふかれて高いところにたつと
だれでもしぜんに世界のひろさをかんがえる。
ぼくは手を口にあてて
なにか下の方に向かって叫びたくなる。
五月の山は
ぎらぎらと明るくまぶしい。
きみは山頂よりも上に
青い大きな弧をえがく
水平線をみたことがあるか。
(『詩のランドセル5ねん』らくだ出版)
高く天を目指して伸びる枝いっぱいに広がるケヤキの若葉の美しいこと、さわやかなこと。卸町のケヤキ並木が今とても美しいですよ。そんなさわやかな5月を感じさせてくれる詩に出会いました。
小野十三郎さんの「山頂から」という詩です。あふれんばかりの若葉緑、下の方かはかっこうの鳴き声が聞こえ、海の青と空の青が重なり合うような広大な景色。5月の山を登る「ぼく」の感動が五感に沁みるように伝わってきます。山頂よりも上に大きな弧をえがく水平線も感動的です。声に出して読みながら、5月の山の空気を胸いっぱいに味わってください。
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