まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

今月の詩 5月

2019-05-21 22:03:32 | 文庫のページ
  けやき
        みずかみかずよ
 てんを ゆびさして
 ぐんぐん のびた

 おおきな
 おおきな
 ふんすいだ

 ひの におい
 みずの におい

 つちの におい
 かぜの におい

 まぶしい におい
 けやきの におい

 ひかりの
 ひかりの
 ふんすいだ

 てんから ふってくる
 みどりの しぶき
     (『きんのストロー』国土社  みずかみかずよ)


  若葉の美しい季節になりました!!
 文庫の部屋から見える庭も緑にあふれています。文庫に来た時、ちょっと窓の外を眺めてみてください。
 どんな木があるかわかりますか。サザンカやサンゴジュは常緑樹ですが、今、古くなった葉が落ち、新しい葉と交代しています。特にサンゴジュの勢いはすごいです。葉の茂り方に力を感じます。御衣黄桜も存在感ある枝ぶりで、大きな葉を茂らせ、数年前挿し木したプラムの木も天を指さすようにぐんぐん枝を伸ばし、葉を茂らせています。ハナミズキは花が終わり、木全体が薄緑に包まれている感じです。夏にやさしい淡いピンクの花をつけるねむの木はやっと葉をつけ始めました。狭い文庫の庭ですが、この時期、色さまざまな緑を楽しませてもらっています。
 そこで、今月はみずかみみずよさんの「けやき」の詩を選びました。これまでも何度か楽しんできた詩で、5月になると思い出す詩です。
 ぐんぐん腕を伸ばして若葉を茂らせるケヤキを「噴水」にたとえているところがいいですね。「天からふってくる緑のしぶき」という表現もいいです。5月のさわやかな風と光の中で、水や土のにおい、おひさまのにおい、そして元気をもらえる木々の緑をいっぱい味わいたいと思います。
 - 木のことをもっと知りたい人へ -
①『木の本』 萩原信介/高森登志夫 福音館書店
 私たちの身近にあるたくさんの木(143種類)について、花や葉の形、木の実などについて詳しく紹介しています。表紙の絵はケヤキです。
②『どんぐりノート』いわさゆうこ 文化出版局
 秋にドングリのなるブナ科の木、クヌギやカシワ、ブナなど18本の木を紹介しています。ドングリの形も木によってみんな違って興味深いです。
③『20本の木のノート』いわさゆうこ 文化出版局
 ブナ科と針葉樹林を除いた、イチョウ、ホオノキ、ケヤキ、カエデ、ソメイヨシノなど身近にある20本の木をとりあげています。
   
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