まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

7月のお知らせ

2023-07-18 22:18:20 | お知らせ
【お知らせ】
 《ママにうれしい情報誌「ままぱれ」7月号が出ました!》

絵本の紹介コーナーで今回取り上げた絵本は
①『はっぱのなかで みいつけた』(ひろのたかこ こどものとも0.1.2.福音館書店
②『まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし
(富安陽子/降矢なな 福音館書店)
③『ぼく、ひとりでいけるよ』 (リリアン・ムーア/ジョーヤ・フィアメンギ 神宮輝夫訳 偕成社)
です。 (「ままぱれ」7月号は文庫に置いてありますので、どうぞお持ちください。)

<第23回こども文学館えほんのひろば「ささめやゆき物語」 仙台文学館にて>
 7月15日(土)~9月10日(日) 一般580円 高校生230円 小中学生110円
7月15日(土)から8月20日(日)はおはなし会があります。8月1日は13:30からまつお文庫(仙台手をつなぐ文庫の会)が担当します。時間があったらどうぞ聞きに来てください。
ささめやゆきさんの挿絵の絵本・児童書は文庫にも何冊かあります。ご覧ください。
『ぽぽんぴ ぽんぽん』(松竹いね子)『だいじ だいじ』(くれたにゆき) 『カランカランコロン』(中野明美) 『おとうさんは、いま』(湯本香樹実) 『魔女と森の友だち』(湯本香樹実) 『あるひあるとき』(あまんきみこ) 『彼岸花はきつねのかんざし』(朽木祥) 『まどさんからの手紙 こどもたちへ』(まど・みちお) 『スウィート・メモリーズ』(ナタリー・キンシー・ワーノック)など。
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レンゲの会と大人のコーヒーサロン

2023-07-18 21:58:02 | 文庫のページ
月1回、子どもの本についておしゃべりしています。
どなたでもいつからでも参加できます。
今年度も会食なしでおこなっています。ただし13:00~14:00コーヒータイム。
レンゲの会 8月28日(月)10:30~13:00
  『新ドリトル先生物語 ドリトル先生 ガラパゴスを救う』 福岡伸一 朝日新聞出版を
   取りあげます。

次回は9月25日(月)10:30からです。
  大人向けおはなし会です。語りに来てくださる方、大歓迎です。
  8月28日までお話の題名をお知らせください。

≪大人のコーヒーサロン≫
 9月13日(水)1:00からです。8月のコーヒーサロンはお休みです。

  どなたでも参加できます。どうぞおしゃべりに来てください。お待ちしています。
  6月は登米からのお客様もあって、9人でおしゃべりしました。
  7月は12日(水)に開きました。毎月第2水曜日の1:00~15:00が定例です。
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新しく買った本 7月

2023-07-18 10:23:12 | 文庫のページ
①『せんろはつづく どこまでつづく』 鈴木まもる 金の星社2011
 1作目の『せんろはつづく』(2003年)は竹下文子さんがお話を書き、鈴木まもるさんが絵を描いています。ご夫婦で作った絵本です。その後も元気な6人の子どもたちの豊かな遊びの世界は、『つみきでとんとん』『そらとぶクレヨン』『せんろはつづく まだつづく』(2009年)と続きます。ここまでは竹下さんがお話を書いています。2011年のこの絵本と2021年の『せんろはつづく にほんいっしゅう』はお話も鈴木まもるさんが書いています。
 次々と登場する電車がみんな赤い蒸気機関車に連結して走る姿は見ているだけで楽しくなります。子どもたちが作った線路のなんと見事なこと!子どもたちの夢がいっぱい詰まったお話です。
②『ベンジーのいぬごや』 マーガレット・ブロイ・グレアム わたなべてつた訳 アリス館2006
 耳が長くてしっぽの短い茶色の犬、ベンジーの愉快なお話です。
 ベンジーはリンダやジミーのベッドの上で眠るのが大好きです。ところが新しい犬小屋が完成し、外で寝ることになります。夜、家を抜け出したベンジーは、明かりのついていたパン屋さんで歓迎され、朝まで眠ります。ある日、事件が起き、おかげで今まで通り、リンダやジミーのベッドの上で眠ることができるようになり、ベンジーは大喜びです。
 登場人物の表情もベンジーの表情も豊かで、絵でお話を楽しめます。夫婦で作った『どろんこハリー』のシリーズは夫のジーン・ジオンがお話を書き、グレアムが絵を描いています。ベンジーのシリーズも何冊か出ています。文庫には1980年に渡辺茂男さんの訳で出た『ベンジのふねのたび』があります。渡辺鉄太さんは渡辺茂男さんの息子さんです。
③『特急キト号』(1938年) ルドウィッヒ・ベーメルマンス ふしみみさを訳 PHP研究所2006
 南米エクアドルに住む小さな男の子ペドロの物語です。
 小さな赤い機関車「キト号」が大好きなペドロは、キト号がやってくるとピョンピョンとびはねて「ダダダダ!」と叫びます。ある日、駅で姉さんがオレンジを売っている間に、ペドロはキト号に乗り込んでしまいます。親切な車掌さんのおかげで、キト号と一緒に、4日間の旅をするペドロの冒険が愉快です。
 茶一色で描かれる絵が印象的です。デフォルメされた太陽や地球の絵も楽しいです。高いアンデスの山々を走り抜けるキト号が興味深いです。エクアドルの人々のおおらかで、活気ある生活の息吹が伝わるお話です。
 ベーメルマンスはオーストリアに生まれ、16歳で単身アメリカに渡ります。旅行が好きで世界各地を旅し、この絵本は南米エクアドルを旅した時の体験がもとになっています。この絵本の翌年に発表されたのがフランスを舞台にした『げんきなマドレーヌ』です。
『チャンス はてしない戦争をのがれて』 ユリ・シュルヴィッツ 原田勝訳 小学館2022.10
 1935年2月、ポーランドに生まれた絵本作家のユリ・シュルヴィッツの自伝です。
 第2次世界大戦中の過酷な子ども時代を絵と文章で克明に描き、感動的です。1939年9月1日、第2次世界大戦が勃発し、4歳の彼の過酷な旅が始まります。ポーランドからソ連へ、極北のユーラ居留地へ、中央アジアのテュルキスタンへ、寒さと空腹と病気の中で、絵を描くことが彼を支えます。一家の過酷な旅は戦争が終わっても続きます。ポーランドからパリへ。そしてイスラエルへ。それは1949年8月のこと。やっと幸せな時間が訪れます。その後、絵の勉強のためアメリカへ渡ります。24歳の時です。何度も命の危険にさらされる中、生きぬくことができたのは何だったのか、「運命を決めたのは、まったくの偶然だった」という彼の言葉が心に残ります。
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寄贈本 7月

2023-07-18 10:08:31 | 文庫のページ
ありがとうございます。
■横須賀の汐﨑順子さんからいただきました。
①『ぞうのこバナ』 まど・みちお/堀内誠一 世界文化社 2023.5
 1969年に月刊絵本「ワンダーブック」4月号で出た絵本です。54年前の絵本。竜巻で飛ばされた象のバナが大好きなママを探す冒険の物語です。堀内誠一さんの生誕90年を記念して出版されました。
②『わが青春 ―渡辺茂男、静岡から米国までの旅―』 渡辺茂男 児童図書館研究会静岡支部 2023.3 1989年8月から10月まで、静岡新聞に20回にわたって掲載された渡辺茂男さんの『わが青春』を児童図書館研究会静岡支部が冊子にまとめました。渡辺さんの子ども時代を知ることのできる貴重な資料です。渡辺さんの本の詳しいリストもついています。
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夏休みのおすすめ—―絵本・物語

2023-07-18 09:35:54 | 文庫のページ
夏休み、こんな絵本・物語を楽しんでみませんか
『ざりがにのおうさままっかちん』 おおともやすお 福音館書店
 保育園の年中組に通うのぞみがまっかちん(ザリガニ)の王さまを釣り上げるまでの奮闘記です。
 クラスのみんなはまっかちんを何匹も釣るのに、のぞみだけは一匹も釣れないのです。でもとうとうまっかちんの王さまと対決するときがきます。先生も子どもたちも力を貸します。
 何ページにもわたって描かれるまっかちんの王さまとの戦いぶりがすごいです。ドラマチックな展開と絵が楽しめます。
『はじめてのキャンプ』 林明子 福音館書店
 お隣りのともこおばさんと大きい子たちと一緒に初めてのキャンプに参加するなほちゃんの奮闘記です。
 大きい子と同じように重い荷物を背負い、川で転んでも泣きません。ご飯を炊くまきも集めたし、夜中、一人で起きておしっこにもいきました。翌朝、ちょっとねぼうしてしまいますが、大きい子と同じようにちゃんとキャンプができた満足感と喜びにあふれたなほちゃんの顔が印象的です。なほちゃんのすてきな夏の思い出です。
『はちうえはぼくにまかせて』 ジーン・ジオン/マーガレット・ブロイ・グレアム ペンギン社
 夏休みに旅行する人の鉢植えを預かるトミーの楽しいお話です。
 家中が植木鉢であふれ、食事をするのもテレビを見るのも森の中かジャングルにいるようです。どんどん不機嫌になっていくお父さんの顔が愉快です。しっかり鉢植えの世話をやり遂げたトミーに、仕事が一段落したお父さんがすてきなプレゼントを用意してくれます。これからがトミーの家の夏休みが始まるのです。トミーは大喜び。すてきな結末です。
『ターちゃんとペリカン』 ドン・フリーマン
 毎年、同じ海のそばで両親と一緒にキャンプをするターちゃんと、この砂浜で出会ったペリカンとのすてきな交流を描いた物語です。
 新しい長靴を脱いで、ペリカンとおしゃべりしながらターちゃんは魚を釣り始めますが、潮が満ちてきて長靴が流されてしまいます。片方だけ見つけますが、もう片方が見つかりません。でもペリカンが見つけてくれます。
 見開きいっぱいに大きく翼を広げ、大きく口を開けるペリカンの姿が感動的です。やさしい色づかいの海が美しく、心に残ります。
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