国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

リマ

2017-09-21 | 日記
敬老の日の月曜は南の島出身(注)の女性歌手のコンサートに行きました。(注:「南の島」とはいっても今月初め私達が行った本島よりもっと西に位置し、むしろ台湾に近い島です。)

Lindaとメールのやり取りを始めてしばらくは互いの好きな中南米の音楽家の話をしていましたが、ある日「好きな日本人歌手は誰ですか?」と尋ねられた際に、「日本人の歌はほとんど聴かないけど(注)、一人挙げるんならこの人かなあ」ということで教えてあげたのが当時も今も最も気に入っているこのアルバムでした。(注:既にどこかに書いているかもしれないと思って探してみたら別ブログの方でした。補足ついでですが、ジャズのCDもクラシック編曲ものか以前触れた撒き餌だけです。なお日本在住ということなら、ある男性歌手および彼の所属するグループのディスクも数枚所有していますが、彼も日系ペルー人ですからね。要はJ-popと称されるジャンルには全くといっていいほど縁のない人間だということです。これまた使い回しながら、私の好みを集めて作成し移動中に聴くことの多い曲目リストはこちら。)

Lindaはそれを米国のアマゾンで購入し、繰り返し聴く内にすっかりお気に入りになったとのこと。とくに代表曲「涙そうそう」は歌詞を憶えて自分でも歌いたいと言ってきたので、ひらがなだけに直した歌詞カードと英語の意訳を印刷して渡しました。が、今でも歌手の名前をしょっちゅう「りま」と言い間違えて「それはお隣の国の首都」と私から突っ込まれています(笑)。「女性の名前はaで終わる」という「常識」から逃れられないんでしょうね。

何はともあれ、双方にとって待ちに待ったり、願ったり叶ったりのコンサートだったのでした。

入場して目に留まったのが舞台上の楽器。ピアノと中国琴というアコースティック楽器だけだったので胸をなで下ろしました。(ほとんどこんな感じでした。ちなみにこの写真は5年前に行われたコンサートの開演前に撮影されたようです。ある方のブログを引かせていただきました。)せっかくの歌声が電気で増幅されたけたたましい伴奏によって台無しにされるのではないかという懸念が解消されたからです。もちろん1000人超収容のホール全体に届かせるためマイクやスピーカなどの音響装置は使われていましたが。今更ですが、冒頭のリンク先サイトにも「~歌さがしの旅2017 Acoustic Version~」というサブタイトルが出ていましたね。あと曲によっては歌手の三線も加わりました。こちらは超一流の腕前とまでは言えませんが、いい味を出していました。

当日の曲目については、私達が聴いたのとほぼ同一のコンサートを聴いた方のブログを見つけましたので、そちらをご参照下さい。

休憩なしで2時時間ぶっ続けに歌い続けた歌手の体力(喉力?)に感心しましたが、圧巻は中盤で歌われた "Amazing Grace" でした。1番の英語(原詞)から既に名唱でしたが、曲にピッタリはまったウチナーグチ(沖縄語)の歌詞による2番と3番についてはどう形容したものか? 以前某所でこの人の「島唄」を「場外ホームラン級」などと評したことがあったと記憶していますが、それに準えると「場外に出てから地球を一周して戻って来るほどインパクトのある絶唱・神品」としておきましょうか。終わってから私はしばらく抜け殻のように呆然としていました。同曲の映像が動画投稿サイトでもいくつか視聴できますが、印象はそれらよりも断然上です。やはり歌手を引き立てているシンプルな伴奏の貢献度が大きいと思います。(そういう訳で通販サイトで試聴した音源を購入する気にはなれませんでした。冒頭のアカペラはいいけど途中から入ってくる伴奏が喧しすぎ。)

それにしてもこれが歌の力というものでしょうか。このホール(ひこね市文化プラザ)ではこれまで何度もクラシックのコンサートを聴いてきましたが、演奏中でもチラシやプログラムをめくるガサガサ音が立てられるのに閉口していました。(普段聴かない人も詰めかけるからそうなるんでしょうけど。)ところがあの日は・・・・・イントロまでは聴衆(とくにご婦人方)のペチャクチャがあちこちから聞こえても歌が始まった途端にそれらはピタッと止まり、客席はまさに水を打ったような静けさに包まれていました。(もちろん歌手が求めた場合には聴衆も一緒に手拍子を打ったり踊ったりしました。)終演後にLindaは「もうちょっと聴衆の熱狂があってもよかったんじゃない?」と言っていましたが、それは筋違いというものでしょう。あの人の歌は膝を正して拝聴するべきものです。

ところで私は主催者のサイトで販売されていた価格よりかなり安くチケットを入手しました。(それゆえ最後列とか端っこじゃないかと思っていたのですが、予想に反して実際には前から30列目の中央寄り。クラシックコンサートならS席でも不満はない場所でした。)新聞広告に「100名様限定特別価格」とあったので受付開始時刻ピッタリに電話したところ・・・・・希望者殺到でつながらないんじゃないかと思っていましたが、アッサリ予約できてしまったので拍子抜け。その後も新聞紙面や折り込みチラシで同様の広告を複数回見ましたから、なかなか捌けなかったのでしょうか? あれほどの力量を備えた歌手のコンサートチケットが発売と同時にソールドアウトにならないのは寂しい気がします。(聴かせていただく側にとって安く買えるのは大変ありがたいことですけど。)

もう一つ残念だったことがあります。当日の曲目のほとんど全てが沖縄民謡か他の誰かの持ち歌のカバー、つまり彼女のオリジナルではなかったことです。(出世作の「涙そうそう」からしてカバー曲ですしね。)名曲揃いだったので、そのこと自体に文句を付ける気はありませんが。

唯一アンコールの1曲目は新曲でしたが、その前に「気が付いたら5年もシングルを出していなかったのでMさんに書いてもらった」との説明が。で、その1番を聴いてちょっとガッカリしました。M氏が実力のあるミュージシャンであるのは認めますが、これまで彼が贈った曲はメロディラインにしても構成(盛り上げ方)にしてもどことなく過去の楽曲と似ているものばかり。つまり既視感(既聴感?)というか焼き直し感が半端ではなく、先日初めて聴いたはずの新作も例外ではありませんでした。かつて(後に削除)Wikipediaに「『天性の歌声と実力がありながら、リリース曲の多さの割にそれらが生かされた曲にそれほど恵まれてはいない、という評価も多い』と指摘されている」との記述が載っていましたが、未だにその状況が変わっていないと思われるのは悲しいです。

いずれにしてもあの名唱の数々を再び聴ける機会が訪れるなら逃す手はありません。彦根には今年1月にも来ていただいているので次もそう遠くないのかもしれません。ただし余計なゲストはいらないです。
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儲かった

2017-09-21 | 日記
先日注文していた食品が届きました。豚の角煮(冷凍)1kg×4袋です。(1000円引きクーポンとポイント利用のお陰で持ち出しは2000円ちょっとでした。)

早速1袋を解凍して少し食べてみたところ美味・・・・・・でしたが何か違う。

しばし考えて中身を検分してみれば、これは明らかに叉焼(焼豚)。袋にも箱にもそう印字されています。

もしかして注文時に間違えたのかと思いましたが、今朝購入履歴を確認してみたところ当方のミスではなかったことが判明。

そこで発送元店舗に問い合わせようとしたのですが、既に発送間違いのメールが入っていました。改めて角煮を発送したので、届いた箱に到着済みの叉焼を入れて着払い伝票とともに宅配員に渡してほしいとのこと。既に開封した分をどうしたらいいか電話で尋ねてみたところ、未開封の3袋だけ返送すれば良いとの返事。さすがに「それなら角煮は3袋だけ取って1袋は返せ」とは言われませんでした。

ということで叉焼1袋が丸儲けとなった計算です。が、もし「昨夜のパーティーのため全部開けてしまってから気が付いた」などと言っていたらどうなっていたのか気になります。いくら何でもそんな阿漕な真似はしませんけど。

追記
 先ほど正しい商品(角煮)の受け取りと手違いで届いた商品(叉焼)の返送を済ませました。


叉焼の製造者とは違うようですね。こっちの方が賞味期限が3ヶ月半ほど長いので、それも得をした気分です。
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ほとんどラッセン

2017-09-14 | 日記

湖西に広がる夕焼けです。(クリックすると原画像が開きます。)帰宅時の湖岸道路走行中に夕日や夕焼けはしょっちゅう見ていますが、これほど見事なものを目にするのは久しぶりだったので待避所に車を停めて撮りました。
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翻弄

2017-09-11 | 帰省(2017〜18)
1ヶ月前に買いそびれ、しばらく待つことにしたサンパウロ〜コチャバンバの航空券ですが、全然安くならないどころか価格は上がる一方。そこでLindaのお姉さんにもあたってもらっていたのですが・・・・・・

サンパウロ〜サンタクルス往復が415USドルとのこと。上記ネット価格よりは安いようですが、これにサンタクルス〜コチャバンバを加えると5万を軽く超えてしまう。「こんなことならあの時に少々割高でも他のサイトで買ってしまうんだった」と悔やんでも後の祭りです。

購入するか決めかねている内に日はズルズルと過ぎ、そして先週土曜日の夜。Googleフライトから「チェックしているサンパウロ, コチャバンバ 行きのフライトの運賃に変化がありました」というメールが届いたのでリンクを踏んでみたら愕然。

そりゃそうでしょう。一気に倍増ですから。6万台の最安プランは20時間以上もかかるので話になりません。慌ててLindaに「お姉さんにすぐ連絡してチケットを買ってもらってくれ」とお願いしました。が、ドタバタ劇はそれで終わりませんでした。

翌朝何気なくGoogleフライトを覗いてまたまたビックリ。運賃が暴落しているではありませんか!

すぐさまスカイスキャナーで検索したところ。3万台の結果が出てきました。先に「暴落」と書いたものの「飛行時間を考えたらこんなもんかな」と思っていた値段なので、むしろ「ようやく適正価格になった」というべきかもしれません。何にしてもまた上がってしまってはたまらないので即刻購入することに。またしてもLindaに「今すぐお姉さんに買わないよう連絡して」と頼むことになりました。「ではそちらで買って」という返事を待って手続きを進めました。(お姉さんはネットでなく知り合いに電話で予約しただけなので問題なしということでしたが、本当に大丈夫なのかが気懸かり。もし何らかのキャンセル料が発生するようなら、もちろん私が負担するつもりです。)

安く買えるいくつかのサイトは携帯電話番号(持ってない)を求められたりするので前にも利用したことのあるExpediaを選びました。(既にサンパウロでのホテル1泊もここで予約してます。)最安サイトと比べても価格差は1人千円未満だったので。

無事予約完了。「全く問題なく」と書きたかったところですが、実は(ほとんど使わない)VISAのクレジットカード(Yahoo! Japanカード)を職場に置いているので、3桁のセキュリティ番号がわからずしばらく頓挫。(ここでもJCBは門前払いされます。)が、語呂というよりは3つの数字の並びが意味のあるものだったため、何とか思い出すことができました。


上が確定した旅程で座席番号まで表示されています。行き帰りの計4便いずれも01列。とくに01Aと01Bが与えられた往路は私達が最初の予約者だったのかもしれません。となると不可解なのはExpediaにて赤字で表示されていた「この料金の航空券は残りわずか5枚!」ですが、もしかしてこれも「残り○点商法」なのか?

けれども今日見たらこうなっていたので、一昨日買っておいたのは大正解ということになります。今のところは。(後で地団駄踏むかも。)

今回は価格の急変動に翻弄されまくりでしたが、結果的には値下がりを待ったことが吉と出ました。VAT番号のせいで購入が完了できなかったため電話したものの、まともに対応してくれなかったTripstaのオペーレーター男女各1名(インド人?)には夕食でも御馳走したい気分ですわ。

が、基本的には「航空券は安いと思った時に買う」がセオリーでしょうね。かつて価格的にも時間的にも言うことなしだった名古屋〜サンパウロのルフトハンザ便は今や最安時のほぼ倍ですから。

おまけ
 Lindaの従姉妹の旦那で八王子在住のH氏は先週頭からボリビアに出張(キヌア関係)しています。彼が好んで利用するのはエアロメヒコ(メキシコシティで1泊)なのですが、今回は成田〜ラパスの往復が何と10万ちょっとだったのだとか(細君のAさん談)。よくそんなのを見つけてくるなあと感心する他ありません。ついでながら東京発南米行きの航空券はエチオピア航空が最安という話ですが、今回はその早割の発売を待ちきれませんでした。
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喧嘩の種?

2017-09-06 | 日記

予告していたように先の週末は南の島へ行ってきました。ちなみにプロ将棋界では有名な「南の島事件」というのがあり、当時私もこのエッセイを読んで爆笑しました。私達のは別に伏せとく必要もありませんけどね。ということで↓

なお、これまたどうでもいい話ながら、夏季特別休暇を完全に消化できたのは勤続20年目にして初めてのことです。

私達が参加したのはこのツアー。初日と最終日は移動だけなので実質的には2日間の観光とはいいながら、往復の飛行機代にホテル3泊プラス5食付きでこれはちょっとあり得ない激安価格。


ただし(予約後間もなく「▲キャンセル待ち」になったにもかかわらず)私達の出発日が途中から「★リクエスト受付」に変わったので本当に催行されるのかしばらくヤキモキしました。














例によってスマホの撮影ゆえ鮮明に撮れている写真はありません(そしてLindaからもまだもらっていません)が、適当に貼っておきます。

すっかり忘れてましたが「酒店」はホテルのことなんですね。(たしか「大飯店」もそうだったような。)近くに安いリカーショップがあるのを教えてくれているのかと勘違いしてました。

最終日の朝食(ビュッフェ形式)にて、納豆と焼鮭と海苔をご飯に混ぜているところ(生卵は苦手)。このように和食にもすっかり馴染んでいます。が、使っているのはフォーク(苦笑)。

先日の日記には「視察」と書いたものの私としては半分以上冗談のつもりでした。(本当にそれが目的なら同価格で自由度の断然大きいレンタカー付きプランを選んでいます。)しかしながら、Lindaはホテルの近くに立ち並んだプライベートの別荘を見て「いつか私達もここに住みましょうね」と持ちかけてきました。どこまで本気なのかは分かりませんが・・・・(ちなみに少し前は10万強の月給で贅沢なマンション暮らしが可能なマレーシアの番組を羨望の眼差しで見ていましたから、要は日本の寒ささえ凌げればいい訳です。)

私はといえば、テレビの地上波が5チャンネル(NHK2+民放3)だけというのが辛く、住む気には到底なれませんでした。とくに旧UHF局(こちらではびわ湖放送とKBS京都)が全くないのは痛く、毎週観ている番組がオンエアされていないのを知って何度ガッカリしたことか。そうなるとBSは当然として、ケーブルテレビにも加入するしかないですね。(これが海外なら割り切ることもできるでしょうが。)

ところで最後に泊まったホテルではチャンネル探索中に突如CNNが映ってビックリ。毎月第1日曜はスカパー無料放送の日(注)ですが、そのホテルではパラボラアンテナが設置されていないようで、BSもCSも当然ながら受信できません。ではなんで?(注:余談ながらその日に録画予約しておいたCNNの番組は全て上画面のニュースのせいですっ飛ばされていました。)

で判ってみれば、それは本土ではとっくの昔に廃止されている地上波のアナログ放送でした。1チャンネルがNHK総合で3チャンネルがCNN。どうやら知らぬ内にリモコンの放送切り替えボタンを押していたようです。

で、そのCNNはいったい誰のためかといえば、この写真の奥までずーっと続いている施設に住んでいる米軍関係者と思われます。位置関係はこんな感じですが、これを見たら引っ越そうとは思わないですね。(そういえばバス移動の際にガイドさんから幾度となく「このフェンスの向こう側は全部米軍基地です」という説明がありました。嘉手納町は面積の83%が基地として接収されているのだとか。)

なお本島から橋1本で渡れる島には県外から移り住んできた人が結構いるという話でしたが、名前を忘れてしまったので調べてみたらここでした。移住者のブログもいくつか見つかりました。が、私はどうせ移り住むのなら日本語が通じないところ(周囲に日本人がいないところ)がいいです。となると先述のマレーシア(クアラルンプール周辺)もダメですね。

思うに私は(大きな湖こそあるものの)海のない滋賀県に生まれ育ちましたし、2年ちょっと過ごしたパラグアイも妻の故郷ボリビアもともに内陸国。ついでながら都合9回出張したナミビアでも海岸の砂漠地帯は訪れる機会が一度もありませんでした。ということで、これまで海にはあまり縁のない人生を送り、どちらかといえば山奥にいる方が落ち着く私ですが・・・・さて?
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