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小島教育研究所

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ソフトピアジャパン(大垣市)誕生秘話

2011-08-08 | コンピュータよもやま話

岐阜県大垣市には、中部地区を代表するソフトウェア集積基地「ソフトピア・ジャパン」がある。岐阜県知事、梶原拓氏時代に企画、形成されたもので、現在約2000名の就業者が集うソフトウェア関連施設である。詳細は、wikipedia等でお調べください。

最初に、計画されたのは、平成元年であり、候補地は大垣市内とさせた。私はその計画、立案の初期の段階から参画させていただいた。県庁からは、情報対策管のY氏(旧建設省より出向)、民間から私を入れて3名、岐阜大学工学部から2名の教官。以上のメンバーで「平成元年度、岐阜県情報産業育成懇談会」が結成された。月1回、半日のペースで1年間、各種施策を提案した。

その結果、生まれたのが社団法人、岐阜県情報産業協会であり、グランドデザインから数えて8年越しに、ようやく完成したのが「ソフトピアジャパン」であった。グランドデザインの大半は、私と情報対策官との間でほぼ詳細にわたって検討された。共同利用施設に導入するワークステーションの要求水準の設定、およびその運営方法をどうするか。あるいは、ベンチャー企業の育成のための仕掛け「インキュベーション機能」をどのように持たせるか等について、十分検討された。

共同利用施設のモデルはUCLAバークレー分校の計算機利用環境とした。24時間利用可能、IDとパスワードによるアカウント管理。

今では、当たり前のシステムであるが、当時はこれといって適当なモデルはなかった。

(インキュベーション機能とは、親鳥が雛をかえしてから、えさを与えて一人前になるまで世話する機能をいう。)

新しい、雇用を創設する目的で形成された「ソフトピアジャパン」その目標は十分達成している。

今、東日本大震災後の雇用不安を考えると、緊急に新たな雇用を考えねばならぬ。政治に関わる人々の至急対応を願わずにはおれない。

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