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小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
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学校の管理職に対して絶望しそうになったら?

2021-03-24 | 日記
みんなの教育技術より

連載 諸富祥彦先生の「現場教師を悩ますもの」【毎週更新】

「教師を支える会」を主宰する“現場教師の作戦参謀”こと諸富祥彦先生による連載です。多くの著書を通して ①多忙化・ブラック化、②学級経営、子供への対応の困難さ ③保護者対応の難しさ ④同僚や管理職との人間関係の難しさ、という「四重苦」が学校の先生を追いつめていると警鐘を鳴らしてきた諸富先生に、教育現場の現状やそれに対する危機感、そして現場教師へのアドバイスについて伺います。


目次

1.職場でのお父さんのような存在
2.現実を受け入れて諦めていく

1.職場でのお父さんのような存在

 私が「教師を支える会」などでうかがう先生方からの相談の中で、先生方の一番の悩みは何かというと、それは「学校管理職との人間関係」です。実に相談の8割は、この学校管理職に対する悩みなのです。

悩んでいる先生方は、学校管理職に対して絶望に近い感覚を抱いています。ある先生は私に「学校管理職に対する気持ちは怨念と諦念です」とおっしゃいました。今でもその言葉は忘れられません。

あるとき、小学校、中学校、高校と所属する学校の異なる先生から話を聞く機会があり、それぞれの先生に、「先生にとって、校長はどういう存在ですか」という同じ質問をぶつけてみたことがあります。

そうすると、高校の先生は「校長はいてもいなくても同じです」と言い、中学校の先生は「チームのボスです」と答えました。これらの回答は私の想定内でしたが、小学校の先生の回答は意外なものでした。

小学校の先生は「職場でのお父さんのような存在です」と言ったのです。

これを聞いて私は、小学校の先生にとって、校長に対する期待は非常に高いと思わざるをえませんでした。小学校はファミリーなんですね。おそらく小学校はファミリーじゃないとやっていけないような組織なのでしょう。

そんな場で校長のことを父親のような存在だと思って仕事をしているわけですから、もし期待が裏切られてしまったら、絶望感に覆われたとしても不思議ではありません。

小学校の先生にとって、学校管理職の存在というのはものすごく大きいのです。

2.現実を受け入れて諦めていく

 私のような大学の教員は、学長に期待することなどほぼ何もありません。最初から期待していないがゆえに、組織のトップに対して恨みつらみを抱くこともなければ、諦める必要もない。

だから私からすれば、小学校の先生は、ちょっと学校管理職に期待しすぎなんじゃないかとも感じます。ただ、これだけ大きく期待されている、大きな気持ちを抱いていることを、学校管理職の先生は重々自覚しなければいけないと思います。

小学校の先生の学校管理職に対する期待値の高さを裏返せば「学校管理職がだめだったら、学校は何をやってもうまくいかない」と教員は思っているということです。

そのくらいの気持ちを持って働いている先生がたくさんいるわけです。小学校の学校管理職の先生は一般企業よりもはるかに部下に与える影響力が大きいと言えるでしょう。

それでは教師の立場で、もし管理職に「裏切られた」と感じた場合に、どのようにしてその気持ちを回復することができるのでしょうか。それは、先ほどの「怨念と諦念」の言葉にあったように、諦めることです。

私の専門であるカウンセリングの話をすると、例えば親に対して恨みつらみがある人は、「親にこれほど期待してしまうことは間違いだった」と気づくことで、怨念から解き放たれていきます。

立派な親でも何でもなく、ただの木偶の坊だったんだという現実を受け入れて諦めていくことが、解放のプロセスになるのです。カウンセラーはその「諦め」をサポートしていきます。

管理職への恨みつらみの多くは、「自分がこんなに一生懸命やっているのに、そのことをこの校長にはわかってもらえない、認めてもらえない」と感じたときに生まれます。

「この校長じゃムリだ」と、「わかってもらう、認めてもらうことを諦める」ことでようやく苦しみから解放されることがしばしばあるのです。

校長や管理職の期待に応えるために頑張りすぎてしまう、そんな自覚がある先生は、「人から認めてもらおうともらわまいとかまわない」と、自分の考え方をもっと柔軟に変えてみるのもよいのではないでしょうか。

逆に、上に立つ学校管理職側には、そういう部下の教師の気持ちを理解するということがとても大事です。「校長にわかってもらいたい、認めてほしい」という気持ちを理解し、頑張りをきちんと認められることが、できる校長・管理職の特徴の一つです。


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全国で1500人超の感染確認 リバウンドへの警戒も

2021-03-24 | 武漢発パンデミックからの脱却

23日、全国で新たに1,503人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。

各地でリバウンドへの警戒が強まっている。

東京都で23日、新たに感染が確認されたのは337人で、4日連続で前の週の同じ曜日の感染者数を上回った。

発症前に大学の卒業旅行に行っていた人が数人いたということで、都の担当者は「緊急事態宣言が解除され、人の流れが増えていて、さらに感染が広がらないか心配だ」と、リバウンドへの警戒感を示している。

また、大阪府では183人の感染が確認された。

180人を超えるのは2月6日以来。

このほか、宮城県で過去2番目の多さとなる121人、沖縄県ではおよそ2カ月ぶりに70人を超える75人など、23日、全国では1,503人の感染が確認されている。

以上FNNより

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LINEの出沢社長陳謝「信頼を裏切った」 個人情報問題

2021-03-24 | コンピュータよもやま話

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」の個人情報が中国の現地法人からアクセスできる状態になっていた問題で、ライン社の出沢剛社長は23日、東京都内で記者会見し、「ユーザーにご心配をおかけし心から申し訳ない。信頼を裏切ることになり、非常に重く受け止めている」と陳謝した。

 出沢社長は「『ラインメッセンジャー』のトークはテキスト、動画ともにファイルは韓国から日本に移管する。ラインアカウント、ワクチン予約システムも(データの)保管場所は日本に持ってくる。完了時期は、多くのものは2021年度中に行う」と明らかにした。

 また、「ラインの開発拠点は世界7カ国にある。報道にあるように中国にも開発会社がある。世界7カ国で連携して開発してきた。インフラは世界5カ国でデータセンターを使っている」と述べた。ラインメッセンジャーのトークのデータについて「画像については韓国のデータセンターにクラウドを作って保管している。認証管理は日本だが、2021年6月までに日本国内のデータセンターに移管する」と明らかにした。

 さらに「公式アカウントのテキスト部分は日本に保管、ファイル部分は韓国に保管している。韓国から2021年8月までに日本に移管する。ラインペイの取引情報や一部の利用者情報は韓国に保管しているものもある。これは21年9月までに国内に移管する」と述べた。 

以上毎日新聞より


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