今や、翻訳は機械式なのだろうか?
筆者がその昔、調べた頃、ざっと30年弱前、メーカーのマニュアルはどのようなプロセスで作成されているか。
本田技研工業、つまりホンダ、について調べた。当時、車、バイクなどを約80カ国に輸出していたホンダにすれば、新製品の発売と同時に、製品とマニュアルを出荷せねばならなかった。大多数の企業がいまでは分散環境で行なっているだろうが、当時は、汎用大型機によって、マニュアルを機械翻訳していた。概要は、以下の通りだ。まず、日本語のマニュアルを作成するが、英語に馴染みやすい表現の日本語マニュアルを作成する。英訳し易いような中間言語的な日本語をイメージすると、この間の事情がよく分かる。そして、英文化されたマニュアルをベースに、その他言語に、翻訳する。こうした流れで、多元語マニュアルは作成されていた。英語をベースとしたところが、成功のみなもとであった。
現在も基本は同じだろう。機械翻訳の技術は進歩し、今や業種毎の辞書を備え、過去の訳例を随時記憶する、メモ機能は標準機能となった。医学、薬学、機械工学あたりの辞書は豊富だが、何故か数学の辞書は見かけない。
数学者は、専用辞書は必要ないということか。
筆者がその昔、調べた頃、ざっと30年弱前、メーカーのマニュアルはどのようなプロセスで作成されているか。
本田技研工業、つまりホンダ、について調べた。当時、車、バイクなどを約80カ国に輸出していたホンダにすれば、新製品の発売と同時に、製品とマニュアルを出荷せねばならなかった。大多数の企業がいまでは分散環境で行なっているだろうが、当時は、汎用大型機によって、マニュアルを機械翻訳していた。概要は、以下の通りだ。まず、日本語のマニュアルを作成するが、英語に馴染みやすい表現の日本語マニュアルを作成する。英訳し易いような中間言語的な日本語をイメージすると、この間の事情がよく分かる。そして、英文化されたマニュアルをベースに、その他言語に、翻訳する。こうした流れで、多元語マニュアルは作成されていた。英語をベースとしたところが、成功のみなもとであった。
現在も基本は同じだろう。機械翻訳の技術は進歩し、今や業種毎の辞書を備え、過去の訳例を随時記憶する、メモ機能は標準機能となった。医学、薬学、機械工学あたりの辞書は豊富だが、何故か数学の辞書は見かけない。
数学者は、専用辞書は必要ないということか。