2016年11月3日 兼山ダム
兼山ダムは左岸が岐阜県可児市兼山、右岸が賀茂郡八百津町和知の一級河川木曽川本流にある関西電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
福沢桃介が起こした大同電力(株)は急流かつ水量豊富な木曽川に着目、1924年(大正14年)の大井ダムを手始めに木曽川での電力開発に邁進します。
兼山ダムも大同電力により事業化が進められましたが、電力国家管理法により日本発送電が事業を引き継ぎ1943年(昭和18年)に竣工、1951年(昭和26年)の電気事業再編政令により関西電力が事業を継承しました。
兼山ダムで取水された水は兼山発電所で最大3万9000キロワットのダム水路式発電を行っています。
兼山ダムはその土木建築物としての価値を評価されCランクの近代土木遺産に選定されています。
まずはダム左岸からアプローチ。
県道381号沿いの大融寺の裏手から兼山ダムを見ることができます。

堤体直下には大きな水叩き
対岸は兼山発電所です。

14門の関電ブラックのラジアルゲートが並びますが、竹藪が邪魔ですべてを見ることができません。

兼山発電所と兼山ダム。

発電所と放流口。

下流から。


右岸(向かって左)は塵芥流路のようです。

発電所はもちろん立ち入り禁止。

(追記)
兼山ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
1070 兼山ダム(0680)
左岸 岐阜県可児市兼山
右岸 同県加茂郡八百津町和知
木曽川水系木曽川
P
G
36.3メートル
205.7メートル
9392千㎥/3703千㎥
関西電力(株)
1943年
◎治水協定が締結されたダム
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