おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

記憶をたどりながら(1)-- PARIS&LONDON 4泊5日

2014年04月18日 | 日記--感じたことなど
出張つづきで、ブログをしばらく更新していなかったので
記憶をたどりながらちょっと報告。

3月27日から4月1日までパリ・ロンドンへ出張。
今回は「神の宮」の展覧会の打合せだ。

数年前、僕の師匠のギィ・ブルダン(故人)の写真展がJeu de Paumeで開催された。
彼は、自分のポジを全て処分していたので、それは非常に珍しいことだ。
彼の写真は、未だにファッション雑誌で模倣される。
何年経っても新鮮でセンセーショナルそして少し病的だ。

僕は別件でパリを訪れていた時、偶然その写真展を知り、観に行ったのだ。以来、パリで写真展を開くならJeu de Paumeか写真美術館と決めていた。

さて、打合せの合間にライカとともにパリを散策したので
記念に一枚載せておこう。



ロンドンも「神の宮」巡回展の打合せ。
パリからロンドンまではユーロスターで日帰り。片道の所要約2時間半、新幹線と同じぐらいの速度で走る。まるで、東京出張の感覚だ。
開業から10年たってかなり汚れているのが気になる。こういうところも日本とは違う。
ユーロスターで驚いたのは、パリからロンドンまで乗客は後ろ向きだ。(ビジネスクラスは違うよ)
ロンドンからパリは前向きとなる。
つまり、日本のように座席が進行方向に回転しないのだ。
日本に居ては、なかなか気付かないけれど、外に出て心遣いの細やかさが解る。
やはり、おもてなしの国だね。
“お客様は神様です”なんて考えは日本だけだろう。
これも一つの大切な文化だ。

ロンドンではサマセットハウス(SOMERSET HOUSE)でランチミーティング。
サマセットハウスは、その名の通り、サマセット公爵のために18世紀に建てられたジョージアン様式の建物だ。写真は廊下の突き当たりにある階段ホール。美しい螺旋階段への昇り口だ。



ここには、コートールド・ギャラリーという世界に誇れる美術館や数々のヴィジュアル・アート・ギャラリー、粒ぞろいのカフェやバー、レストランが入っているので、半日といわず、1日でも楽しめると思う。冬は、中庭にスケートリンクも併設されるので有名だ。

僕たちは、その中のTOM'S TERRACEで食事。ここはトム・エイキンズというセレブ・シェフがやっているデリ・カフェだ。彼は若干26歳でミシュランの二つ星を獲得したシェフだ。
凄く美味しいんだけど、メインと付け合わせだけで満腹。
おかげで夕食は食べられなかった。

いろいろな人々の協力のおかげで、海外での展覧会も実現に向けて動き出した。
すべてのご縁に本当に感謝。