おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

出雲大社 神迎祭(かみむかえさい)のこと

2014年12月19日 | 日記--感じたことなど
旧暦の10月は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月だ。
他の土地では神様がお留守になるので神無月と言うが、出雲では神在月と呼んでいる。

神々が集う出雲の各神社では「神迎祭」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われる。

出雲では、「神議り(かむはかり)」が行われ、人々のご縁を結んだり、人生諸般のことが決められる。
出雲の人々は八百万の神が居られる間、神々のお邪魔をしないように出来るだけ静かに過ごすらしい。

今年も神の宮共働態の有志と神迎祭(今年は12月1日)に出かけたのだが、今年初めての強い寒気団が日本を襲い日本海側は大荒れの天気に・・。
国譲り神話の舞台でもある稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)が行われるはずだったが、あまりの強風と雨のため中止になった。と言うか、砂浜が波に覆われてしまったのだ。

下の写真は、去年の神迎神事の様子。



そんな訳で、稲佐の浜の近くにある「上の宮(かみのみや)」で神迎神事が行われた。

神迎祭は、龍蛇神が八百万の神を出雲大社迄導かれるので毎年雨が降るのだが、
今年は、すこぶる荒ぶる神々がお越しになっているようだ。
世界中の風神雷神が集まったかのような凄まじさだった。





上の写真は、当日の出雲の空と稲佐の浜の様子。
世相を反映したような神々の世界・・・

僕たちに“早く気付きない”と警告されているのだろうか。