ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

来週にも正常化

2008年03月06日 | ましこノート
参議院は全ての審議がストップしたままである。
衆議院の強行採決は「両院議長あっせん」を踏みにじる暴挙である。
政府・与党としては参議院で過半数を割っており、予算案だけでも自然成立の
条件だけは整えておきたかった気持ちは、十分理解出来ない訳でもないが、
やはり焦った無理な採決だった。
参議院議員になり初めて分かった事だが、衆議院とは違う独自の政治文化があ
りそれを信じて賭けてみてもよかったのではないかと思った。
加えて日銀総裁人事を必要以上に長引かせてしまい選択肢が狭ばまってしまった。
マスコミ報道による人事案に、何故福田首相が振り回されてしまったのか理解出
来ない。
民主党は噂されている、武藤副総裁の総裁昇格に同意出来ないのは明らかである、
副総裁人事の時に反対したのに、総裁昇格に賛成したらスジも通らないし、理屈
も大義も立たない。こんな単純明快な問題が解けない程、福田首相や自民党は思
考能力が無くなってしまったのだろうか、まさか承知の上で武藤総裁案を提示し、
民主党の分裂を狙っている積もりなら、これもまたお粗末である。いくらでも時
間はあったのだから早く人事案を提示しておけば問題はなかったはずである。
民主党に責任を転換するムキもあるが、民主党には提示権もなければ、水面下で
の話し合いもないはずである。
何れにしても予算案だけは年度内成立するが、予算関連法案は暫定税率などを除
き年度内に採決するが、衆議院での審議が不十分なものは徹底的に審議すること
になるだろうが、来週から正常化して行くだろう。
それにしても福田内閣は、政権担当の体をなしていない。日本の状況は最悪の方
向に進んでいる、国の最高指導者が何も意思を発しないから、羅針盤を持たない
日本丸が漂流している状態である。
国会を正常化し、参議院民主党が舵取をしていく責任がある。

〈ましこ輝彦公式サイト http://www.mashikoteruhiko.com/〉