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歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

SMC Takumar 20mmF4.5

2019-05-25 07:51:15 | タクマー・レンズ
20mm超広角レンズは高嶺の花のレンズで、タクマー・レンズも例外ではなくて今でも購入をためらうような値段設定です。それでも何とかリーズナブルな価格で買えたのは、少しコバはげがあることで、ラッキーと思って購入しましたがそれでも普通のタクマーと比べるとかなり高めです。

装着して撮影したのがAPS-Cサイズ機のK-5ですので、30mmの準広角レンズと同じ様な雰囲気になります。あまり広い部分が写りませんので、独特の広角雰囲気があまり出てきませんから、ペンタックスSPを使ってフィルム撮影となってしまいました。フィルムは言ってみればフルサイズなわけで、問題無しに広い画角の味わいを愉しむ事が出来ます。

発色もトーンの出具合も、フィルムの方がかなり上手です。このためにディジタルよりもフィルムのほうを良く使う事となりました。画素数のほうも800万画素同等の感じで、ランダムに粒子が出てくるのですが、ランダムに出てくれたほうがより自然な表現に感じられて、ますますフィルムに傾倒してしまいました。

世の中はディジタルが主流になってきて、フィルム自体の種類も最近では本当に少なくなって来ました。このままで行くと無くなってしまうか、それとも入手が本当に難しくなってしまいそうで、今のうちにディジタル路線の事も少しは考えておかなくてはいけなくなりました。無くなってしまう前にテイストだけは残しておこうといった感じです。

数年前に発売されたペンタックスK-1なのですが、発売当初よりゆっくりと売っていく姿勢でしたので、マークⅡになって初めて、店頭でカメラに触る事ができたという次第です。触ってみて、写してみて納得しますので、いまさらなのですがようやく購入する気になったというのが本音です。これからは望遠系はK-5、そして広角系はK-1の住み分けになりそうです。

まずはキット・レンズでタクマーの解像力の高さを堪能しましたので、次に試してみたかったのがSMCタクマー20mmF4.5です。現代流のレトロフォーカス・レンズで、多少は暗いのですがその分レンズ設計に余裕が有りますから、絞り開放からきっちりとした画像になります。特に歪曲収差補正は秀逸で、真っ直ぐなものはほぼ真っ直ぐに写せますから、高級な超広角レンズとして値段もが高いのも頷けます。

周辺減光も思ったほどにきつく出てきませんので、周辺部を少しだけ切り取れば完璧な画像になります。スクウエア・サイズで切り取るよりも、フルサイズの画像エリアいっぱいに写したほうが画像に迫力が出てきますので、通常のワイド四つ切サイズにクロッピングすればこのレンズの持ち味が最大限に活かせそうです。

ゴールデン・ウィークの初めは冷たい雨が降る天気でしたが、それでも青空が出てきたら近場で撮影を行ないます。やはりフルサイズといった感じで、かなり広い範囲が写りこみますし、強めのパースが広角レンズであることを際立たせてくれます。SMCタクマー20mmF4.5は、端正な広角画像を提供してくれる希少なレンズですから、持っていてよかったと感じさせてくれて、これからも活躍の場が増えてきそうです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-1 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/100sec F8 ISO400
やまぼうしも少し遅れて芽吹きました。五月晴れの頃に白い花が咲きますが、すでに緑色の小さな花も開いています。
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