以前はなかなか入手の難しいレンズでしたが、最近はあちらこちらの中古店でも見る事が出来ます。稀少品のレンズみたいですが、中古価格もかわいそうなくらいに安く、お持ちでしたら売らずに使い続けてほしいレンズの一つです。
今回紹介するスーパータクマー150mmF4は2本目に入手したレンズです。先週にニコンFを譲り受けたのですが、それと一緒についてきました。もう使わないとのことで、拝見すると後玉レンズに若干の斑点があります。恐らく高低温の温度差か結露によるシミと思われますが、写りには影響がなさそうですので使う事にしました。
スーパータクマー150mmレンズには前期品と後期品があります。前期品は見た事が無いのですが、後玉径が小さいレンズであろうと思います。後期品には絞り切り替えレバーの後ろのナンバーが刻印されているそうです。前期品の解像感向上を狙ってマイナーチェンジされている訳ですが、レンズ構成ががらりと変わっている訳ではありませんので、後期品を購入した方が無難であるレンズです。
逆光や斜光に弱い昔ながらのスーパータクマーですが、しっかりとハレ切りを行うと線の細い緻密な絵を結んでくれます。手間ひまかけて被写体と背景を選んで、しっかりとハレ切りを行う昔ながらの作法が必要になります。
150mmの望遠レンズは、200mmレンズ程ハロが大きく出て来ません。むしろ135mmスーパータクマーの雰囲気を残しながら、少しだけ望遠域を欲張った感じで望遠撮影を楽しめます。200mm系レンズではタクマー200mmF3.5が抜群の描写をしますから、スーパータクマーやSMCタクマーでは、望遠域を欲張らない150mm系レンズがお勧めです。
雨の中にも晴れ間がのぞきましたので、スーパータクマー150mmF4を装着して撮影行です。この季節は紅葉した木の葉の葉裏が印象的な色を醸し出します。特にアメリカ楓の葉裏は、緻密に張り巡らされた葉脈が印象的な雰囲気です。また、木の実が熟すころで、柿の実のオレンジ色や、さんしゅゆの赤色が印象的です。
原色に近い色では、現代のレンズのようにコントラストが高いと、すぐに色飽和を起こしてしまい、微妙なコントラストが付き難い欠点があるのですが、昔レンズであるスーパータクマーはコントラストが少し低いレンズでもあるために、コントラストが相殺されて絶妙なグラデーションが付き、色の変化を愉しむ事が出来ます。
色々と注文が多い昔レンズですが、過去から踏襲されている撮影の方法を守って、しっかりと被写体と背景を吟味してハレ切りを行えば、思わず唸るような画像を手にする事が出来ます。やはり、SMCタクマーよりもモノコートであるスーパータクマーの方が、秋の色使いと光線状態に程良くマッチしている感じがします。
これからの錦秋の世界。スーパータクマーでとことん愉しんでみようと思います。
それでは、月曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Super Takumar 150mmF4
撮影データ:1/125sec F7 ISO200
寒いと暑いが繰り返しているこの頃ですが、やまぼうしの花が咲き始めました。異常気象のせいでしょうか、この山ぼうしの実も実らずに冬を迎えます。しっかりと細かな部分まで写し取るスーパータクマー150mmF4はお気に入りのレンズです。
今回紹介するスーパータクマー150mmF4は2本目に入手したレンズです。先週にニコンFを譲り受けたのですが、それと一緒についてきました。もう使わないとのことで、拝見すると後玉レンズに若干の斑点があります。恐らく高低温の温度差か結露によるシミと思われますが、写りには影響がなさそうですので使う事にしました。
スーパータクマー150mmレンズには前期品と後期品があります。前期品は見た事が無いのですが、後玉径が小さいレンズであろうと思います。後期品には絞り切り替えレバーの後ろのナンバーが刻印されているそうです。前期品の解像感向上を狙ってマイナーチェンジされている訳ですが、レンズ構成ががらりと変わっている訳ではありませんので、後期品を購入した方が無難であるレンズです。
逆光や斜光に弱い昔ながらのスーパータクマーですが、しっかりとハレ切りを行うと線の細い緻密な絵を結んでくれます。手間ひまかけて被写体と背景を選んで、しっかりとハレ切りを行う昔ながらの作法が必要になります。
150mmの望遠レンズは、200mmレンズ程ハロが大きく出て来ません。むしろ135mmスーパータクマーの雰囲気を残しながら、少しだけ望遠域を欲張った感じで望遠撮影を楽しめます。200mm系レンズではタクマー200mmF3.5が抜群の描写をしますから、スーパータクマーやSMCタクマーでは、望遠域を欲張らない150mm系レンズがお勧めです。
雨の中にも晴れ間がのぞきましたので、スーパータクマー150mmF4を装着して撮影行です。この季節は紅葉した木の葉の葉裏が印象的な色を醸し出します。特にアメリカ楓の葉裏は、緻密に張り巡らされた葉脈が印象的な雰囲気です。また、木の実が熟すころで、柿の実のオレンジ色や、さんしゅゆの赤色が印象的です。
原色に近い色では、現代のレンズのようにコントラストが高いと、すぐに色飽和を起こしてしまい、微妙なコントラストが付き難い欠点があるのですが、昔レンズであるスーパータクマーはコントラストが少し低いレンズでもあるために、コントラストが相殺されて絶妙なグラデーションが付き、色の変化を愉しむ事が出来ます。
色々と注文が多い昔レンズですが、過去から踏襲されている撮影の方法を守って、しっかりと被写体と背景を吟味してハレ切りを行えば、思わず唸るような画像を手にする事が出来ます。やはり、SMCタクマーよりもモノコートであるスーパータクマーの方が、秋の色使いと光線状態に程良くマッチしている感じがします。
これからの錦秋の世界。スーパータクマーでとことん愉しんでみようと思います。
それでは、月曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Super Takumar 150mmF4
撮影データ:1/125sec F7 ISO200
寒いと暑いが繰り返しているこの頃ですが、やまぼうしの花が咲き始めました。異常気象のせいでしょうか、この山ぼうしの実も実らずに冬を迎えます。しっかりと細かな部分まで写し取るスーパータクマー150mmF4はお気に入りのレンズです。
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